第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第5局
室田伊緒女流二段 vs 上田初美女流四段
2020年4月10日
解説:黒沢怜生五段
聞き手:貞升 南女流初段

室田が登場。室田と言えばどうしても井山と離婚したということが頭に浮かんでしまう(^^;
対するは育児中の上田ママ。こちらはたびたびSNSで子育ての話を書いてくれている。

室田は女流通算128勝138敗。
解説の黒沢「室田は普段は優しいお姉さん。振り飛車党でバランスが取れている」

上田は女流通算283勝163敗。
黒沢「元タイトル保持の実力者。オールラウンダーで玉を固めて攻める」

事前のインタビュー
室田「上田はお母さんになってからさらにパワーアップされた」
上田「室田は序盤がうまい。積極的。私も前に出る将棋を指したい」

2人の対戦成績は上田の4-1ということだ。

先手室田で、対抗形の持久戦になった。室田▲三間飛車+ダイヤモンド美濃vs上田△居飛車+ミレニアム。

序盤、上田が桂を先に跳ねて捨てる手筋を見せ、これが成功。ほぼ無条件に一歩得する。
黒沢「上田が狙ってましたね。上田がはっきり作戦勝ち」
さらにそこから4枚ミレに囲い、ガッチガチにする上田。
黒沢「(固めるのを見て)これが上田将棋」

だが室田、崩れずに粘った。上田がミスをし、桂を1枚、タダで取り返し、局面は混沌。

上田は堅い玉にモノを言わせ、上田の攻めが続くかどうかという展開になった。
黒沢「どっちも持ちたくない、上田としても攻めを続けなきゃならないというのもプレッシャー」

室田は駒台に桂が3枚あるという、不吉な持ち駒だったが、的確に使っていった。
室田の玉も、いつの間にか2九でミレニアムみたいな恰好になっている。相ミレだ。
上田にミスが出たようで、どうするかの決定権を室田が握る。

黒沢「まだまだ先が見えない」と言っていたが、室田の持ち駒の投入の場所とタイミングが見事だった。
▲3八金打、▲2五銀、▲2六銀打。この3枚の打ち付けが絶好で、抜群の働きをした。
室田が局面を支配することに成功。
手数はかかったが、安全第一で室田は的確に終局まで持って行った。

157手で室田が難敵・上田を仕留めた。
黒沢「お互いの粘り強さ、勝負術が出た大熱戦」
細かい手もたくさん出てきて、双方が力を尽くした一戦だった。

局後のインタビュー
室田「序盤でちょっと悪くして、一歩取られてしまって、そこから簡単には崩れない指し回しができたかなと思います」

上田と室田、両者の実力が発揮され、特に室田としては納得の内容だろう。解説の黒沢を上回る手も指していた。
室田は師匠の杉本に棋風が似てると感じた。とにかく長引かせてじっくり勝つという(^^;
上田としてはミスが3回はあった。んー、上田としては「私はこんな強さではない、もっと強い」、と言いたいところか。
私としては観ていて特にダレることもなく、まずまず面白かった。室田としては金星だろう。それを見れてよかった。
解説の黒沢は形勢判断をたびたび口にしてくれて、助かる。

さて、来週の土曜は藤井聡太の特番で女流王将戦がなくなってる。
8月のスケジュールは以下のようになってる。

8月1日 放送がない
8月8日 放送がない
8月15日 里見vs香川
8月15日 石本vs塚田
8月22日 加藤vs山根
8月22日 室谷vs1回戦第8局勝者
8月29日 まだ不明だが放送がない?

来月の15日まで放送がない!しかもその後は2本連続放送の変則スケジュール。ブログを書きにくい~。