今日も、AIと人間の熱い戦いを紹介したい。26日の対局から。
先手がJKishi18gou。後手が約1900点の人。
▲居飛車vs△中飛車の対抗形から、先手も中飛車に振り直し、5筋で飛車がにらみあっている。
冷静に局面を見ると、先手が万全な態勢。そして、いかにも技がかかりそうな局面。
今、▲6五歩の仕掛けに△同歩と取ったところ。
先手番。次の一手の難度★★★ (5段階で3) JKishi18gouが指した、最も有効な手を当てて欲しい。
ヒント・アニメ「天空の城ラピュタ」で言うところの「ラピュタの雷(いかづち)」
その先の攻めまで読めれば完璧。









正解は▲7三角成。(他の手では▲6四歩、または▲7五歩も有力)
▲7三角成以下△同金に▲6五銀が駒を活用する手順。銀交換になり▲6二銀と打たれたら後手は負ける。そして飛車交換になっても、後手は負ける。
そこで△5五銀と逃げたが▲8五桂打(跳びでも同じ意味)△7二金▲6四歩で、攻めが決まった。(△6四同銀引で結局飛車交換になった)
まとめると、本譜は図から▲7三角成△同金▲6五銀△5五銀▲8五桂打△7二金▲6四歩△同銀引▲5一飛成。
怒涛の攻めだ。▲7三角成は、まるでラピュタの雷だ。人ならとりあえず▲6四歩を打ちそう。(それも充分有力だが)
ムスカ「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ」「ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」
AI、強い。実は図の2手前の▲6五歩と仕掛ける前の局面で、すでに先手が充分な態勢になってしまっているのだ。
駒組みが終わったところで、形勢が1700点ほど先手有利(やねうら王)で、もうすでに「終わってる」と言える。(後手の人は3手、無条件に手損していた。そして△3二金が完全な遊び駒。それが響いている)
ラピュタの雷。それは人類を滅ぼす。しかし、AIに挑み続ける人がいる限り、AIと人の戦いは終わらない。♪父さんが残した~熱い想い~