2021.05.30
奇襲戦法の評価値をソフトで調べてみる ~初手の最悪手~
第2回の今回は、まだ奇襲戦法には行かない(^^;
初手の最悪手は何か、調べてみた。
初手▲7八銀や▲8六歩は、ある意味、奇襲であると思う(笑)
どの手が最悪手になるか、みなさんも予想して欲しい。
エントリーしたのは、次の6種類の手。
初手▲7八銀
初手▲3八金
初手▲5八金左
初手▲8六歩
初手▲9八香
初手▲1八香
では、激指15と、やねうら王と、水匠3改で調べてみよう。考慮させた時間は5分。その手に対する後手の候補手の数は3つで調べたが、この記事で紹介するのは2つにとどめた。ごちゃごちゃしてしまうから。評価値のマイナスが大きいほど、後手が有利ということを示している。
①初手▲7八銀 (先手が角道を開けにくくなる手)
<激指15>
-34 △3四歩 (初手▲7八銀に対する後手の最善手)
+11 △6二銀 (初手▲7八銀に対する後手の次善手) 以下、他のソフトの場合も同様。
<やねうら王>
-50 △3四歩
+25 △6二銀
<水匠3改>
-35 △3四歩
+1 △7四歩
結果、初手▲7八銀は、それほど大きなマイナスにはならないようだ。そして、この初手をとがめるなら、後手は△3四歩。これは当然でしょう。
②初手▲3八金 (2017年の電王戦で、佐藤天彦名人にPonanzaが指した手)
<激指15>
-50 △8四歩
-50 △3四歩
<やねうら王>
-50 △8四歩
-40 △4四歩
<水匠3改>
-84 △3四歩
-50 △8四歩
初手▲3八金も、そこまで悪いというわけではなさそうだ。まあ、Ponanzaが選んだくらいだからね。やねうら王の2番手候補手の△4四歩って何だ。▲3八金△4四歩って、もう意味わからんね(笑) 水匠が厳しめの評価をつけている。
③初手▲5八金左 (先手は角頭を守りにくくなる手)
<激指15>
-130 △8四歩
-130 △3四歩
<やねうら王>
-185 △8四歩
-152 △3四歩
<水匠3改>
-116 △8四歩
-134 △3四歩
初手▲5八金左は、かなり悪い数値が出た。(水匠の評価値が、次善手のほうがマイナスが大きく、後手にとって△3四歩のほうが良い手だが、最善手の順番が数値どおりにならないこともあるようだ)
④初手▲8六歩 (角頭の歩を突いてしまう、明らかに損な手)
<激指15>
-112 △8四歩
-112 △3四歩
<やねうら王>
-216 △7二銀
-226 △8四歩
<水匠3改>
-185 △8四歩
-164 △3四歩
初手▲8六歩には、絶対△8四歩だろ!と思っていたが、ソフトはそうは思っていないようだ。驚き。
▲8六歩△3四歩でも充分、後手満足なの?(やねうら王の数値、最善手と次善手が数値順に並んでいなくて、おかしいが、さっきの水匠と同じでこういう現象があるようだ)
⑤初手▲9八香 (左側の角側の香を上がる手)
<激指15>
-141 △8四歩
-140 △3四歩
<やねうら王>
-233 △8四歩
-184 △3四歩
<水匠3改>
-153 △3四歩
-135 △8四歩
初手▲9八香は、取り返しがつかない。それにしても、ここまでマイナスが大きいとは。居飛穴になれば、損にならないのだが・・・。
⑥初手▲1八香 (右側の飛車側の香を上がる手)
<激指15>
-112 △1四歩
-109 △8四歩
<やねうら王>
-245 △8四歩
-211 △7二銀
<水匠3改>
-177 △8四歩
-153 △3四歩
初手▲1八香も、取り返しがつかない。振り穴にしたら、損にはならないが・・・。激指の△1四歩は、▲1八香をとがめようということか?面白い。やねうら王が厳しい評価をつけた。
~今回のまとめ~
初手の最悪手、平均値を出して、まとめてみた。3つのソフトの一番手の評価値を足して3で割った。小数を四捨五入した。
初手▲7八銀・・・-40
初手▲3八金・・・-61
初手▲5八金左・・・-144
初手▲8六歩・・・-171
初手▲9八香・・・-176
初手▲1八香・・・-178
めでたく、ワーストワンは▲1八香ということになった。うーん、振り穴にすれば、問題ない手と思うんだが、今回の調査では最悪手となった。ソフトが振り飛車を低く評価してるから、きっと振り穴が低い評価なんだろう。
個人的に、自分が後手を持ったとき、指されて一番ありがたいのは▲5八金左だ。▲8六歩は、明らかな挑発で、とがめきる自信がない(笑) ただの後手の手得に終わるだろう。
▲9八香と▲1八香も、これで形勢どうこうというのは、私のレベルではありえないだろう。
以上、初手の最悪手の検討結果でした。
後日に追記・初手▲1八飛という手も、かなりな悪手のようです。激指15で-104。やねうら王で-198。水匠3改で-111という数値を出してました。(各5分間計測)
平均で-138です。
初手の最悪手は何か、調べてみた。
初手▲7八銀や▲8六歩は、ある意味、奇襲であると思う(笑)
どの手が最悪手になるか、みなさんも予想して欲しい。
エントリーしたのは、次の6種類の手。
初手▲7八銀
初手▲3八金
初手▲5八金左
初手▲8六歩
初手▲9八香
初手▲1八香
では、激指15と、やねうら王と、水匠3改で調べてみよう。考慮させた時間は5分。その手に対する後手の候補手の数は3つで調べたが、この記事で紹介するのは2つにとどめた。ごちゃごちゃしてしまうから。評価値のマイナスが大きいほど、後手が有利ということを示している。
①初手▲7八銀 (先手が角道を開けにくくなる手)
<激指15>
-34 △3四歩 (初手▲7八銀に対する後手の最善手)
+11 △6二銀 (初手▲7八銀に対する後手の次善手) 以下、他のソフトの場合も同様。
<やねうら王>
-50 △3四歩
+25 △6二銀
<水匠3改>
-35 △3四歩
+1 △7四歩
結果、初手▲7八銀は、それほど大きなマイナスにはならないようだ。そして、この初手をとがめるなら、後手は△3四歩。これは当然でしょう。
②初手▲3八金 (2017年の電王戦で、佐藤天彦名人にPonanzaが指した手)
<激指15>
-50 △8四歩
-50 △3四歩
<やねうら王>
-50 △8四歩
-40 △4四歩
<水匠3改>
-84 △3四歩
-50 △8四歩
初手▲3八金も、そこまで悪いというわけではなさそうだ。まあ、Ponanzaが選んだくらいだからね。やねうら王の2番手候補手の△4四歩って何だ。▲3八金△4四歩って、もう意味わからんね(笑) 水匠が厳しめの評価をつけている。
③初手▲5八金左 (先手は角頭を守りにくくなる手)
<激指15>
-130 △8四歩
-130 △3四歩
<やねうら王>
-185 △8四歩
-152 △3四歩
<水匠3改>
-116 △8四歩
-134 △3四歩
初手▲5八金左は、かなり悪い数値が出た。(水匠の評価値が、次善手のほうがマイナスが大きく、後手にとって△3四歩のほうが良い手だが、最善手の順番が数値どおりにならないこともあるようだ)
④初手▲8六歩 (角頭の歩を突いてしまう、明らかに損な手)
<激指15>
-112 △8四歩
-112 △3四歩
<やねうら王>
-216 △7二銀
-226 △8四歩
<水匠3改>
-185 △8四歩
-164 △3四歩
初手▲8六歩には、絶対△8四歩だろ!と思っていたが、ソフトはそうは思っていないようだ。驚き。
▲8六歩△3四歩でも充分、後手満足なの?(やねうら王の数値、最善手と次善手が数値順に並んでいなくて、おかしいが、さっきの水匠と同じでこういう現象があるようだ)
⑤初手▲9八香 (左側の角側の香を上がる手)
<激指15>
-141 △8四歩
-140 △3四歩
<やねうら王>
-233 △8四歩
-184 △3四歩
<水匠3改>
-153 △3四歩
-135 △8四歩
初手▲9八香は、取り返しがつかない。それにしても、ここまでマイナスが大きいとは。居飛穴になれば、損にならないのだが・・・。
⑥初手▲1八香 (右側の飛車側の香を上がる手)
<激指15>
-112 △1四歩
-109 △8四歩
<やねうら王>
-245 △8四歩
-211 △7二銀
<水匠3改>
-177 △8四歩
-153 △3四歩
初手▲1八香も、取り返しがつかない。振り穴にしたら、損にはならないが・・・。激指の△1四歩は、▲1八香をとがめようということか?面白い。やねうら王が厳しい評価をつけた。
~今回のまとめ~
初手の最悪手、平均値を出して、まとめてみた。3つのソフトの一番手の評価値を足して3で割った。小数を四捨五入した。
初手▲7八銀・・・-40
初手▲3八金・・・-61
初手▲5八金左・・・-144
初手▲8六歩・・・-171
初手▲9八香・・・-176
初手▲1八香・・・-178
めでたく、ワーストワンは▲1八香ということになった。うーん、振り穴にすれば、問題ない手と思うんだが、今回の調査では最悪手となった。ソフトが振り飛車を低く評価してるから、きっと振り穴が低い評価なんだろう。
個人的に、自分が後手を持ったとき、指されて一番ありがたいのは▲5八金左だ。▲8六歩は、明らかな挑発で、とがめきる自信がない(笑) ただの後手の手得に終わるだろう。
▲9八香と▲1八香も、これで形勢どうこうというのは、私のレベルではありえないだろう。
以上、初手の最悪手の検討結果でした。
後日に追記・初手▲1八飛という手も、かなりな悪手のようです。激指15で-104。やねうら王で-198。水匠3改で-111という数値を出してました。(各5分間計測)
平均で-138です。
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