2021.06.01
奇襲戦法の評価値をソフトで調べてみる ~後手の2手目△3二金と△3二飛~
第4回の今回も、初手▲7六歩に対する後手の2手目について調べていく。
2手目△3二金と、2手目△3二飛だ。
△3二金というのは、後手が先手に対し振り飛車を誘っている手だ。どのくらい先手有利になるのか、それともならないのか。
△3二飛というのは、今泉三段が升田幸三賞(2007年)を獲った手。どのくらい有効な手なのか。
各ソフトに考慮させた時間は10分。3手目の候補手は3つで考えさせたが、ここで紹介するのは2つにとどめた。
①初手▲7六歩に△3二金
<激指15>
+21 ▲7八銀 (3手目の最善手) 意味が分からない手だが、こう出てしまったのだ。
+20 ▲7八金 (3手目の次善手) 以下、他のソフトも同様。
<やねうら王>
+41 ▲7八金
+27 ▲2六歩
<水匠3改>
+42 ▲2六歩
+40 ▲7八金
②初手▲7六歩に△3二飛
<激指15>
+90 ▲2六歩
+105 ▲6八玉 (次善手のほうが点が高いが、よくある現象)
<やねうら王>
+272 ▲6八玉
+248 ▲2六歩
<水匠3改>
+178 ▲2六歩
+185 ▲4八銀 (次善手のほうが点が高いが、よくある現象)
~今回のまとめ~
ソフト的には、2手目△3二金は先手の数値が上がらない。△3二金は良い手で、これを先手が振り飛車でとがめに行くのは、ソフトは考えないようだ。やねうら王で候補手を15手にして10分間計測したが、飛車を振る手は一手も候補に現れなかった。
2手目△3二飛は先手の数値が上がる。それもかなり。やねうら王は+272点を叩きだした。研究すれば、明解な欠点があるのかもしれない。
ソフトが振り飛車は不利だと考えているのがよくわかる結果となった。
次回も初手▲7六歩に対する後手の2手目について書く予定。
2手目△3二金と、2手目△3二飛だ。
△3二金というのは、後手が先手に対し振り飛車を誘っている手だ。どのくらい先手有利になるのか、それともならないのか。
△3二飛というのは、今泉三段が升田幸三賞(2007年)を獲った手。どのくらい有効な手なのか。
各ソフトに考慮させた時間は10分。3手目の候補手は3つで考えさせたが、ここで紹介するのは2つにとどめた。
①初手▲7六歩に△3二金
<激指15>
+21 ▲7八銀 (3手目の最善手) 意味が分からない手だが、こう出てしまったのだ。
+20 ▲7八金 (3手目の次善手) 以下、他のソフトも同様。
<やねうら王>
+41 ▲7八金
+27 ▲2六歩
<水匠3改>
+42 ▲2六歩
+40 ▲7八金
②初手▲7六歩に△3二飛
<激指15>
+90 ▲2六歩
+105 ▲6八玉 (次善手のほうが点が高いが、よくある現象)
<やねうら王>
+272 ▲6八玉
+248 ▲2六歩
<水匠3改>
+178 ▲2六歩
+185 ▲4八銀 (次善手のほうが点が高いが、よくある現象)
~今回のまとめ~
ソフト的には、2手目△3二金は先手の数値が上がらない。△3二金は良い手で、これを先手が振り飛車でとがめに行くのは、ソフトは考えないようだ。やねうら王で候補手を15手にして10分間計測したが、飛車を振る手は一手も候補に現れなかった。
2手目△3二飛は先手の数値が上がる。それもかなり。やねうら王は+272点を叩きだした。研究すれば、明解な欠点があるのかもしれない。
ソフトが振り飛車は不利だと考えているのがよくわかる結果となった。
次回も初手▲7六歩に対する後手の2手目について書く予定。
| Home |