第13回。元気ですかー!元気があれば何でもできる!(アントニオ猪木)
私はお疲れモード(笑) でも元気がなくても、ソフトに考えさせることはできるぜ!

というわけで、今回は一手損角換わりがテーマ。2パターン、調べる。
いちおう、一手損角換わりは奇襲の範囲ってことで大目に見よう。

まずはノーマル型。初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金▲7八金△8四歩▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀。(図1)
ザーッと進めたが、難しくはない。この手順は西尾明プロの「よくわかる角換わり」に準拠している。

そして、次に調べるのが、丸山流という、丸山忠久プロがよくやる、4手目角交換。
初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△8八角成▲同銀。(図2)

一手損角換わりの評価値が、初期配置の評価値と、どれほど差があるのか。
そしてこのノーマル型と、丸山流の違いを知りたかったのだ。4手目角交換はダメなのか?
丸山流のメリットとして、のちに△3二玉という、いわゆる「ボナンザ囲い」という囲いに組む余地がある。
ノーマル型だと、△3二金ともう指してしまっているため、ボナンザ囲いにはしにくい。

なお、初期配置の評価値だが、以前調べたものを参考にした。5分間を2回ずつしか計ってないが、その平均値。
頼りないが、まあそれで今は勘弁してほしい。またいつか計るかもしれない。
激指15 +29.5
やねうら王 +66
水匠3改 +60.5
・・・以上から計算して、3ソフトでの平均値は+52という数字が出た。

いつものように、候補手は3つで調べたが、ここに載せたのは2つ。各10分ずつ考えさせた。

図1 ノーマル型 △2二銀まで



<激指15> 定跡の利用なし
+88 ▲9六歩 (ソフトが示した△2二銀の次の一手の最善手)
+38 ▲3八銀 (ソフトが示した△2二銀の次の一手の次善手) 以下、他のソフトも同様。

<やねうら王>
+151 ▲4八銀
+118 ▲1六歩

<水匠3改> 定跡の利用なし
+138 ▲4八銀
+123 ▲3六歩


図2 丸山流4手目角交換 ▲8八同銀まで



<激指15> 定跡の利用なし
+54 △2二銀
+54 △4二銀

<やねうら王>
+135 △3二金
+125 △4二銀

<水匠3改> 定跡の利用なし
+125 △4二銀
+121 △3二金 

~今回のまとめ~
激指15(2019年発売)によると、図1がプロ間で最近10年で696局。図2が最近10年で652局も指されているということだった。(検討モードで定跡有りにすると出る)。勝敗は残念ながら出ない。
3つのソフトの最善手の平均値は、ノーマル型が+125。丸山流が+104だった。ほとんど差はない、という結果だった。
でも、ほんのわずか21点差だが、丸山流が後手にとって優っている。(+が大きいほど先手有利なので)
もう10年以上前だが、私がまだ大阪に居たとき、街のリアル道場に行って指していた。そこで私が丸山流の4手目角交換をすると、相手の人が「そんな手は将棋にない」と言ってきたのだ。おいおい、丸山流を否定するんじゃないよ、と私は言いたかった。
今回、ソフトでも丸山流は否定されなかった。今回のテーマは、完全に私の個人的趣味だった(^^;

連日の投稿で、少々疲れてきたので、次の更新はいつか分からない。さすがに明日は休むかもしれん。