藤井聡太推薦!将棋が強くなる明解5手詰
出題・解説者 柳田明  日本将棋連盟発行 1240円+税 2020年1月初版
評価 A  難度 ★★~★★★ (中級向け)   
コンセプト<主に実戦形の5手詰200問>

久しぶりに詰将棋を一冊、解いた。
この本は4章から成っている。
第1章は5手詰の攻略法。ここでは、「玉を誘導する」「守備駒の利きをはずす」「飛び駒の利き筋を通す」などが解説されている。詰将棋の解き方なんていうものは、解説されてるのは私はほぼ読んだことがない。貴重といえば貴重。でも私は詰将棋は、とにかく読みまくる(読みを入れる)しかないと思っている。
38問が例題として載っている。(200問とは別に存在している) この例題も解いてみることができるようになっている。

第2章は練習問題50問。これはヒントがある。問題は易しめ。

第3章はメインで140問。ノーヒント。「5手詰ハンドブック」とほぼ変わらないクオリティの問題。駒数は最小限。ごちゃごちゃしてない。とてもセンスがいいと思う。解いていて楽しかった。

第4章は卒業問題10問。たしかに難しいが、「5手詰ハンドブック」に載っていてもおかしくない。ただ、この本の200問を解いたくらいで5手詰を卒業できるなら、その人は天才です(笑)

最初は「これは初めて5手詰にチャレンジする人向けの本かな?」と思っていたのだが、途中からグッと難しくなった。
解説はこんなものだろう。解説を読んでも、理解できない問題が多くあるという人は、もう3手詰からやりなおしたほうがいいと思う。
問題が実戦形でシンプルで、クオリティが高く、解いていて面白かった。私は満足だった。

何時間かかったか分からないが、一日で解いた。4~5時間、かかっちゃってるかもしれない。私は詰将棋が苦手だからしょうがない。3問、手順前後で間違えた。

5手詰ハンドブックは4問4答形式だが、この本は2問2答形式。どっちがいいかは好みだが、こっちの本のほうが、2問解いたらページをめくって答えが見れるわけで、そういう意味ではこっちの本のほうが取り組みやすいだろう。
5手詰ハンドブックは3まで出ているが、もっと5手詰を解きたいという人にはお勧めできる本だ。問題の難度もセンスも、ハンドブックとほぼ変わらない印象を私は受けた。