どんどん強くなる こども詰め将棋 5手詰め
中村太地監修 池田書店 900円+税 2018年5月発行
評価 A  難度★★~★★☆ (低級~中級向け)
コンセプト<5手詰100問を主に1問1答形式で。読者への応援がすごい。ふりがなが充実>

タイトルを読んで、「こども」とあるから、易しい問題ばかりかな、と思って、解いてみた。
すると、だいたい簡単だが、時々、手が止まる問題が混じっていた。
今回は時間を計った。私は、ちょうど2時間で全100問を解き終えた。1問につき1分ちょい、かかっている計算だ。

レイアウトだが、あんまり私の好みではなかった。盤の右上の6×6マスが拡大されてクローズアップされている。
そして、持ち駒の文字が小さい。それが盤上の駒とアンバランスだと感じた。私はこの図面の書き方に、最後まで、なじめなかった。
ただ、2色刷りなのは見やすくてGood。

問題の質は、良いと思う。私が悩んだトリッキーなのも数問あるが、それもまた良しだろう。
100問を7分割したのは、画期的。この分割のとおりにやれば、1週間で解き終わる、という設定。

解説が詳しいのはいいが、ヒントまで詳しい。ヒントは私には邪魔(^^;
私はヒントは全問、手で隠して解いた。解説も私には不要だったので、あまり読んでない。
解説やヒントの分量が多いので、読者は応援されているという印象が強い本だった。1問進むごとに、「がんばれ~」という著者の声が聞こえてくるのだ(笑) 「はげまし」が欲しい人にはこの本はピッタリくるはず。

この本には、「全部解ければ、君は5手詰めマスター!」という文が出て来る。
・・・無理です、この本を解いたくらいでは(^^;
5手詰マスターになりたいなら、7手詰以上の、もっと難しいのをガンガン解かないと。

私が思うのは、今の子供は棋書という意味では、私が育ったころと比べて、すごく恵まれていると感じる。
私が子供の頃に、こういう5手詰に特化した本に出会いたかったよ。そしたらもうちょっと将棋との接し方が違っていただろう。
私が小さい頃は、「3手~15手詰 ○○九段 詰将棋集」とか、そんな詰将棋本しかなかった。私はそういう本にしか出合わなかった。
そういう本は、最初の数問だけ解いて、あとはもう、お手上げ。
だからまともに詰将棋を解いたことなんてなかった。そもそも、詰将棋が指し将棋の訓練だという意識すらなかった。

現代らしくこの本は、5手詰だけに特化していて、棋力対象がはっきりしていて、実に取り組みやすい。
こういう詰将棋本がたくさんある今は素晴らしい。強くなりたい人は、どんどん解こう!