持ち駒のない詰将棋5手 パワーアップシリーズ
高橋道雄著 創元社 1000円+税 2015年8月初版
評価 A  難度★★☆ (低級~中級向け)
コンセプト<攻め方に持ち駒がない詰将棋202題>

標準的な5手詰。2問2答形式。持ち駒がない、ということだが、私は解いていて、あまりその特徴は意識する場面はなかった。普通の5手詰。
問題の質だが、実戦的で、悪くない。ただ、駒を10枚以上使用している問題図がいっぱいある。

難度は、私にはけっこう簡単に感じた。一目で分かる問題も多かった。
「んん?」と悩んでも、2分くらいで解決する、という感じ。でもたまに3分かかるものもあった。そのあたりのバランス調整がしてあり、私は面白く解くことができた。
後半になるにつれ、難しくなるのではないか、と思ったが、全くそんなことはなかった。
全問正解を狙ったが、2問、間違えた。私は3時間以上~4時間以下、で解き終わった。
(第152問は3手詰。7三に攻め方の歩を追加した図が正しいと創元社の公式サイトより)

一つ前のレビューでも書いたが、5手詰に特化しているということで、好感触、高ポイントだ。
問題の質的に「5手詰ハンドブック」のシンプルな問題図には優らないと感じるが、この本も良書。