スカパーの囲碁将棋チャンネルで、この5月は新銀河戦の再放送ラッシュが放送された。
私は今まで、全局を2度づつ観ていて、3度目の視聴だった。それでも、「どんな対局だったか、全然覚えてない」という、いつもの現象が発生し、新鮮で実に面白く観ることができた。

新銀河戦は、持ち時間各1分で、1手ごとに10秒加算というシステム。
だから一局が早く、だいたい30分くらいで終局する。(非公式戦)
第1期は32名の参加者がスター棋士を中心に構成されていた。女流も8名も参加でうれしかった。
AIの評価値(形勢判断)は出てる。でも候補手は表示はないシステム。

で、あの、私にとっては、現行の全ての棋戦の中で、この新銀河戦の時間設定が一番面白いんですけど・・・。
このスピードに慣れてしまったら、他の棋戦は「遅い」んですけど・・・。
NHK杯も銀河戦も、一局に1時間以上かかるっていうのが、退屈してしまう。だって、もうAIの候補手も出てて視聴者には見えてるのに、対局者だけが最善手を知らない。何なのだ、この現象は・・・。

今回の新銀河戦の中で印象に残ったものは、天彦vs里見だ。
天彦が序盤、不利にしてしまう。明らかな駒損。そこからの天彦の猛追が見ごたえ満点。大差で負けそうだったのに、際どい一手違いまで持ち込んだ天彦。トッププロの芸だ。
最後の里見の王手ラッシュでは2転3転するという、すごいドラマチックだった。里見が勝ったが、指運だった。

さて、かりんちゃんが「第2期を楽しみにしてね」、と、言っていたが、第2期はあるのだろうか?
ぜひやってほしい。今度の32人は、若手男子24人、女流8人、これが私の希望。別に、もうスター棋士を集める必要もないと思う。
新銀河戦、私のニーズにピッタリとハマり、最高の棋戦だった。関係者のみなさん、ありがとう。パチパチパチ。