今から一年以上前の棋譜です 私が24で対戦した中ではダントツで一番のレートの人です
相手の人は、この日この対局の前にも、どんなレートの人ともいっぱい対戦していて、
「これなら自分も対局を申し込んだらOKしてくれるかもしれない」と思い、挑戦したら対局開始に
なりました 観戦者も20名以上いたかと思います 緊張しました

ファイル名:R2700との対局(早指し)棒銀加藤流▲1五歩vs四間飛車.kif
先手:先手 ギズモ
後手:後手 R2700の人

▲7六歩
*このときは、自分はまだ初手は▲7六歩だった
*今なら、▲2六歩とするところ 
△3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛 ▲2五歩
△3三角 ▲5六歩 △7二銀 ▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉
△7一玉 ▲5八金右 △5二金左 ▲3六歩 △3二銀 ▲9六歩
△9四歩 ▲6八銀 △8二玉 ▲5七銀左
*ここまでは普通だ こんなところだろう
△1二香
*この香上がりは、やや早い気がするが、もう細かすぎてわからない
▲6八金上
*この金は、上がらない順もある
△5四歩
*この歩を突いたので、後手の玉頭銀は無くなった
*この局面は「四間飛車の急所2」テーマ9図75ページと全く同じだ(ただし、手順は違う)後手は最善の形とのこと
▲3七銀
*棒銀の態勢
△1四歩
*棒銀に対する手待ち
▲4六歩 △4三銀 ▲2六銀 △3二飛 ▲1六歩 △5一角
*△4二角~△5三角もあるところ その順は△6四角と出るねらいが残る
▲3八飛 △6二角 ▲3五歩 △4二金
*棒銀に対する、後手の最強の受け方
▲3四歩
*以下、攻めていったが、ここではもっと待つべきだった
*待つ手は▲9八香、▲1八香、▲1七香が有力 そういう順も知らないではなかったけど、もう攻めていっちゃった
△同 銀
*ここで▲4五歩は、△同歩が2六の銀取りになる
*▲4五歩△同歩▲3三歩も、△同金でだめ それが△4二金型の強み
▲3五歩
*ここに歩を打つのは、▲3七銀と引けなくなるので、ふつうは無い手 
△4三銀 ▲1五歩
*この場合は、この攻め筋をためしてみた
△同 歩 ▲2四歩
*だが!いきなりの手順前後 もう敗着になってもおかしくない
△同 歩
*▲2四歩では、▲1五香△同香▲2四歩でなくてはならなかった もう気がついても遅い
▲1五香
*この瞬間、△2五歩なら、もう終わりだった・・・
△同 香
*あら?悪手にお付き合いしてくれた ただ、向こうはここまで全てノータイムで指していたんで、こっちの手順前後に気が付かなかったのかもしれない
▲同 銀
*定跡手順にもどって、ほっとした(^^;
*ここで次に△4五歩なら、▲2四銀がピッタリになるのが先手のねらいだ
△1二飛
*でも、さすがR2700 そんな順は指さない これが後手の最善手 これで、先手の銀はくぎづけ
▲1四歩 △3三金 ▲2八飛
*ここまでは、渡辺の「四間飛車破り 急戦編」のP239~P241に詳しく出ている(ただし、後手の角の位置が△6二角でなく、渡辺本では△5三角の違いがある)
*渡辺本の以下の変化を分岐しておきます
△2五香
*これは見たことのない手だ こんな手は本に載っているだろうか?と思って調べたところ、なんと載っている本があった マイコミの「加藤流振り飛車撃破」だ
*もちろん、対局中は本は読めません 本譜はここからパニックに陥っただけ・・・あとは、もう見る影もないってところか・・・orz
▲2六香 △同 香
*ここから加藤本では、先手が▲同飛以下、さすがの指し回しを見せる
*分岐します
▲同 銀 △2五香 ▲同 銀 △同 歩
*本譜はこれで銀香交換になった
▲同 飛 △2四銀
*手厚い銀打ち
▲2八飛 △1四飛 ▲1七歩 △1三桂
*後手の駒、総活用 く、苦しい
▲4五歩
*これを△同歩なら、▲1六香△1五歩▲同香△同飛▲3三角成△同銀▲2一飛成で、まだ勝負形かと思っていたんだけど・・・
△2五桂
*全然何もさせてくれないようです
▲4四歩 △同 銀 ▲4五歩
*どう対処するかと思った
△1七桂成
*手抜きで桂成ですか、さすがです
*本譜はここで飛車を逃げて、完全に負けにした
*観戦してくれていた高段の人が後で教えてくれた手順によると、ここでは▲同桂△同飛成▲2九香がまだしも良かったとのこと うーん、さすが高段者です
▲4八飛 △3五銀右
*先手、やる手がなくなった
▲3九香 △3六歩 ▲1七桂 △同飛成
*もう受けがない あとは棋譜を汚したのみ
*投了までコメントありません
▲3六香 △同 銀 ▲4四歩 △4七歩 ▲4九飛 △3七歩
▲4七金 △3八歩成 ▲3六金 △4九と ▲4五桂 △3八飛
▲3三桂成 △5七龍
*R2700の人にどう挑むか、という問題だった
*こういう定跡形にして、結論を得るのも、ひとつの指し方だろうとは思う 本に載ってるのに、同じ順にするのはもったいない、といえるかもしれない でも30秒将棋で力戦にする、というのもそれはそれで勇気がいると思う ▲1五歩からの攻めは、効率が悪すぎる もうやらないと思う
*この対局で得たものは、<やっぱり、強くなりたいなら自分より強い人と指すべし>ということだ
*楽しんで指す、というのももちろんあるけど、強い人に相手してもらえるなら、それが一番いいと思う
まで92手で後手の勝ち

変化:57手
▲同 飛 △2五香
*わざと、この香を打たせる
▲3六飛 △2九香成 ▲2六飛
*これで成香取りだ うーん、この発想はさすがだ
△3九成香 ▲2四銀
*これで先手良し、と書いてある ホントかな?
*△1四飛で後手が指せるように思えてならないが・・・
*いやいや、加藤先生を疑ってはならない けど、この本は私の見るところ、加藤先生の思い入れがかなり入ってます
*加藤先生に対して何らかの思いがないと、あまり買う必要もないかと(^^;

変化:54手
△5一角
*渡辺本では、もとの角の位置が△5三角だったので、ここは△4二角です
▲2七香
*以下は、渡辺本からの渡辺のコメントです
*先手はこのくらいしか手がない
△8四香
*▲2七香には、△2三香の受けではなく、△8四香が好手 1一の香が8四に移動した計算だから、先手をもって指す気になれない局面だ(渡辺本からの引用)
*・・・この局面、正直、私も先手をもちたくない(^^;