第16期 銀河戦
本戦Bブロック 8回戦
南 芳一九段 vs 松尾 歩七段
対局日: 2008年3月21日
解説:佐藤紳哉六段
聞き手:本田小百合女流二段

今期ここまでの戦績は、松尾23勝13敗、南16勝15敗
2人の対戦成績は松尾の1-0

南が後手番になり、自分は「やったね」と思った
というのも、南は後手番だと、序盤、変わった力戦にもっていくことが多いのだ
この前見たのは、右玉作戦だった
今回はどうか、と思っていると、やはり南は陽動振り飛車ぽい出だし、
それに先手松尾がどう対応するか、という展開になる
結局は先手銀冠、後手雁木の相居飛車系の力戦になった

松尾の序盤が自然な感じで、先手作戦勝ちか、と思われたが、
南の△8三飛~△6三飛~△8四角という構想が面白く、後手も充分やれそうな局面になった
南は地蔵流、と言われ、「カチコチの矢倉党」というイメージだったのだが、こういう構想を
描けるのはすばらしい 相矢倉を見るのが苦手な自分としては、
これからも南はずっと後手番で指してもらいたい(^^;

先手が1筋から動いていき、両者の攻め合いになった
中盤、64手目のあたり、攻める手が広く、どうなるのか、見ていてとても楽しい局面になる
こういう両者攻め放題の展開は個人的に大好きだ
感想戦で色々変化が検討され、本譜以外の変化も難解なものがたくさんあったとのことだ

終盤、▲2三とに△同玉、がまずかったようで、▲1四角が痛烈で
あっというまに後手玉が寄せられてしまった
最後に、南がいよいよ追い詰められ、秒読みに入ったときに
記録係が「南九段、9回目の考慮じた・・・考慮時間に入りました」と噛んでしまい、
自分は思わず「考慮事態に入りました」と言いそうになったのでは、と思い、
一人で笑ってしまった(^^;
終盤が短く、そこはやや残念だった

佐藤紳哉の解説は、聞きやすくわかりやすく、ポイントを押さえていて良かった
佐藤紳哉は何年か前、将棋世界で「シンヤくんのなんたらコーナー」というページで
「将棋界のジャニーズ系をめざす」という宣言をしていたのだ
今は本人いわく、「将棋界の竹中直人」だそうだ
まだ30歳だし、某九段のようにカツラをするというのもアリではないかと思う