杉本昌隆七段vs福崎文吾九段
解説 小林健二

テレビが壊れたおかげで、見るのが一週間遅れになってしまったがしかたがない
先日解説会で見た、福崎さんの登場だ
相手は杉本七段、講座をやっている手前、実戦でいいところを見せられるか

戦型は相振りになった 自分としてはかなりうれしかった
ここのところ、銀河戦でもNHK杯でも、相振りを見た記憶がほとんどないのだ
めずらしいし、完全居飛車党の自分としては、見ている最中、次の手を考えることをせず、
純粋に観賞するだけなので楽だ
そしてなんといっても、杉本は「相振り革命シリーズ」の著者で、相振りの大家だ

先手杉本は矢倉模様、対して後手福崎は穴熊に組んだ
後手は端攻めのあと、どうやって手をつなげるのかと思ったら、
いきなり△8七香と飛車の頭に打った
そして飛車、角がお互いの駒台に乗るという展開に進んだ

後手の△8九成香が意味の無い駒だし、何しろ3一の銀が初手から一手も動いていない、
先手有利なんだろうな、と思ってみていたが、感想戦によると、
意外にも全然形勢は難しかったとのこと
後手の3一の銀は、先手から▲1二飛と打たれたときに△3二歩があるので、
▲1二飛を防いでいて、意味のある駒になっている
先手は飛車は1段目から打つしかなく、寄せ方が難しかったようだ

結果、なんと福崎の勝ち!相振りの後手で杉本に勝つとは、これは金星ではないだろうか
終局後、杉本はとても残念そうな表情で、勝負の世界が見れたいいシーンだった

福崎さんと言えば、先日の名人戦の関西将棋会館での解説会のとき、
「えーっと、羽生さんは今、二冠なんでしたよね、王将と、・・・もうひとつ、なんでしたっけ?」
と言って、羽生が王座だということを本当に知らなかった
王座といえば、福崎さんが取ったことのあるタイトルなのに、羽生が王座ということを知らない、
というのは意外だった 2chでは、「前王座16連覇」とか言われているけど、
それも本人は全然知らないんでしょうね(^^;

2回戦の福崎さんの対戦相手は、なんと佐藤康光だ
次でも振り穴を採用して、ぜひ一発、食らわして欲しいものだ