第16期 銀河戦
本戦Aブロック 最終戦
丸山忠久九段 vs 阿部 隆八段
対局日: 2008年5月22日
解説:橋本崇載七段
聞き手:熊倉紫野女流1級

今期ここまでの戦績は、丸山28勝20敗、阿部19勝18敗
2人の対戦成績は丸山の9-6

茶髪にし、横顔がサッカーの中田英寿に似ている丸山と、
サンドウィッチマンの伊達ちゃんに似ている阿部の一戦
勝ったほうが決勝トーナメント進出だ

後手阿部の一手損角換わり模様から、後手が△2二飛と振った瞬間▲6五角と打ち、
また相居飛車にもどる、という力戦模様になった
序盤の駒組みからお互い慎重に時間を使いあう展開、
先日の中原vs山崎戦とは時間の使い方が全く対照的だ(^^;

中盤、先手後手ともに、どう指していいのか、あまりの局面の難解さに、
ハッシーが「お互いこんな難しい将棋にするんじゃなかった、
と思っているかもしれません」と言ったほどだった
その後も手が見えにくい展開なのに、両者好手連発、
これがトッププロ同士の実力!まさにそういう内容だった
解説のハッシーも、「こんな将棋はなかなか見れませんね、すごい将棋です」と
何度も言うことになった 
ハッシーはもちろん自分の好きな棋士で解説も良かったが、
ついでに、聞き手の熊倉さんも、なかなか良かった、
かわいいし、控えめだけど明るく、好きになりそうだ(^^;

自分が見ていて感心した好手を挙げてみようと思う
43手目▲3五歩(△同歩だと▲5五角の筋がある)
44手目△5四歩(▲5五角を防いだだけの手だが、意外とこういう手が実際には見えない)
47手目▲4七銀(のちの▲5六角を見た手)
48手目△3五銀(先手の▲5六角の狙いを見破り、勝負手)
58手目△3六歩(受け一方では勝てないと見て、これも勝負手)
59手目▲2四歩(絶妙のタイミングでの突き捨て、
     △3六歩を打ったばかりで△同銀と取る気にはならない)
70手目△3四玉(相当怖い勝負手)
80手目△1四歩(ハッシー「こんな手があるんですか」と驚いた受け)
86手目△6五桂(▲同歩なら△4四角から、と金を抜く ハッシー「よくこんな手が浮かびますね」)
93手目▲2二歩成(△同金なら▲4二飛成で先手勝ち筋 ハッシー「こんな手があったんですね」)
106手目△5二桂(ハッシー「阿部さん、秒読みギリギリで指しましたが、おそらく最善手でしょうね)
116手目△3一桂(今まで王手の連続で攻めていた後手だが、落ち着いた冷静な一手)
117手目▲6三金(攻めはもう無理と判断、虎の子の金を自玉の守りに使う手)
118手目△7八竜(この手はずっとあったのだが、早すぎると飛車を渡すので後手玉が危ない)
122手目△7二銀(投了図は次の△7一金打がどうやっても受からない、後手玉に詰みはない)

阿部が勝った瞬間、拍手をしていた、もちろん阿部さんが勝ったのもうれしかったけど、
この名局に、両者に拍手だった

熊倉「決勝トーナメントの意気込みを聞かせてください」
阿部「欲を言えば優勝というのはあるんですけど、
一番一番、見ていて楽しい将棋を指したいと思います」

阿部さん、そして丸山さん、この将棋は見ていて本当に楽しかったよ、
面白かった、ありがとう