第16期 銀河戦
本戦Fブロック 最終戦
郷田真隆九段 vs 橋本崇載七段
対局日: 2008年6月3日
解説:阿久津主税六段
聞き手:早水千紗女流二段

今期ここまでの戦績は、橋本29勝16敗、郷田33勝16敗、
2人の対戦成績は、1-1のイーブン

先手ハッシーで、相掛かりの引き飛車▲3六銀戦法になる
対して郷田はいったん△3三桂で受けておき、右玉に構えた
本局は、この右玉作戦がハマッた

序盤、郷田が時間を使わずにどんどん指すのに対して、
ハッシーは仕掛けの順を探して小刻みに時間を使う展開
序盤が終わった時点で、考慮時間がハッシー残り5回、郷田残りまだ10回
「仕掛けは先手におまかせ」という「後手の利」を活かしたこういう作戦もあるんだ、
と思い、面白かった

ところが、なんと仕掛けたのは後手、いきなり△4五桂とぶつけた
これにはビックリ、しかもこれが後の△8四桂を見た好手、
ハッシーも▲2六角の勝負手を放ち、8八の玉を▲7九玉と先逃げで耐える
ここは見ごたえ充分だった トッププロ同士の対局はこうでなくっちゃね

その後も郷田の全くスキのない指し回しで、もう郷田の会心譜か、と思われた
しかし終盤、ハッシーもよく粘って、一手違いに持ち込んだ これはさすがだった
自分が対局者で先手なら、△7五歩、△2六角成と2回もじっと手を渡されて、
やる気をなくして投了していたと思う
結局、本局は郷田の快勝だった 郷田らしい美しい一局だったと思う
2人の持ち味が存分に見れた、好局だった
めずらしい右玉の一局だったし、見どころたっぷりでとても面白かった

阿久津の解説は抜群にわかりやすく、すばらしかった
特に序、中盤、聞いていてほれぼれしてしまった
終盤の最後は郷田にもう少し安全勝ちの順があったようだが、30秒将棋だったので、
そこまで解説が行き届かなかったのは仕方ないだろう

決勝トーナメントの意気込みを聞かれて、
郷田「銀河戦は相性のいい棋戦ですし、
   いいところがお見せできるようにがんばります」とのコメント