村中秀史四段vs木村一基八段  1回戦
解説 松尾 歩

つ、強い、村中、強いいいい
木村相手に、全く臆することなく、力勝ち!

村中がいきなり飛車を捨てる攻めに出て、完全に手将棋の力戦になった本局
木村が受け切るか、村中が攻めを続けられるかという展開がずっと続いた
「千駄ヶ谷の受け師」木村にとっては自分の土俵だったはず、
それを新四段の村中がものの見事に上回った一局だった

一発技が決まった、というのではなく、お互いに一手一手の小技の応酬で、
総合力が問われる内容、生まれついてのセンス、手の見え方が特に必要な将棋だった
それで木村に勝ってしまうとは、村中恐るべし・・・

秒読みで慌てるそぶりも全く無く、自信をもった手つきで指していった村中、
今まで特に気になったことはなかった棋士なのに、なんでこんなに強いの??
手が無いと思っていたときの1筋の端攻め、金取りに歩を打たれた瞬間の▲2六銀、
△8五香に即座に対応の▲7七桂、こんなの、観ていて全然見えなかったよ

和服を着て気合が入っていたはずの木村だったが、
この負け方はたぶんショックだったのだろう、
最後まで指したし、投了直後は深刻な顔だった

松尾の解説も、なかなか良かった
松尾は声がどもり気味なんで、解説には向かないんじゃないかと思っていたら、
そんなことはなかった(^^; 
大局観など、常識的な発言で、素直に聞くことができた

これは名局だった もう一回観る必要があると思った一局だった