出た、終盤、羽生の手渡しというか何というか、絶妙の▲6四歩!!
なんだこの歩は?この忙しいときに、わけのわかんない歩突き?
こんな歩が間に合うのか?
しかし、局後に振り返ると、これは神の一手と思える手だった
なんでこんな手が指せるのか?
▲6四歩に将棋の神を見たね、今回は・・・

午後5時福崎さん登場で解説開始、そのときのお客の人数は12人(^^;
客の数は最終的にも25人くらいまでしか増えなかった

福崎「羽生さんは、また7冠になりそうですからね
羽生が5冠になってしまったらもう終わりですよ、
渡辺竜王はくちびるが紫になってブルブル震えますよ、『深浦防波堤』は大事です」

福崎「深浦さんは、羽生との対戦成績が互角ということで、奇跡的ですね
今回の王位戦も、けっこうラッキーなところで羽生に当たっています、
永世名人を獲得したすぐ後で、王位戦は、まあオリンピックが終わったあとの国内大会
みたいなものですから」と言って、会場を笑わせていた
これは自分も笑ったが、しかし、名人戦のあと、棋聖戦でも羽生は勝ってるんだよね、
羽生の調子もいいんじゃないかな(^^;

▲3七銀~△6四角あたりの解説はこうだった
福崎「佐藤康光の矢倉の本で、この形はもう先手が良い、というふうに書いてあるんですよ、
それで康光の先手相矢倉の勝率も7割を超えているんです、もう終わっている形のはずなんです、
それを深浦は、あえて康光より強いであろう羽生にぶつけたんですよ、
深浦の余裕ですかね、羽生さんは怒っているはずです」

相矢倉だったが、序盤は昔ながらのオーソドックスな形のせいか、福崎さんの解説がうまく、
自分は聞いていて疑問点がわかなかった
羽生が▲1五歩から仕掛けたが、これは必然で、ここで仕掛けないと、
△7三桂が間に合ってしまう、とのことだ
△7三桂と跳ねられると、▲6五歩にも△同桂▲6六銀に△8六歩から角交換になり、
後手は△8五飛と桂馬にヒモをつけて逃げておいて、角を持ち合えば先手は隙だらけ、
後手が充分ということだ

羽生が仕掛け、そこで出た深浦の研究手△3六歩!この手はわずか1分とのことだ
羽生は127分の大長考で、なんと、3筋にと金をわざと作らせる順に飛び込んだ
福崎「僕なら、もう△3六歩には▲同飛と取っちゃうでしょうね、
すると後手は△3四歩の予定でしょう、
羽生はこの△3六歩をとがめにいきましたね」

相矢倉だとわかりにくい展開になることも多いが、本局は後手の深浦はと金をつくり、
先手の羽生の攻めが続くかどうか、という比較的わかりやすい状況になった 
深浦は△8六歩と絶妙のタイミングで突き捨てをいれ、予定どおり△3七歩成、
そしてなんと、▲5三歩成が見えているのに、△4四歩!と悠々と銀を取りにいった
この△4四歩もすごい手だ こんな手が指せるから、羽生と互角に戦えているのかもしれない

73手目で次の一手クイズがあり、正解は角を切る▲2六角だった
約25人中17人が正解、5人にサイン入り扇子などの賞品が当たった
正解率が高いにもかかわらず、自分はこの一手をはずしました(^^;

そのあとの羽生の▲5二銀も痛烈っぽい手だった
こういうのは意外と見えにくいのだ
福崎さんは「次の羽生の一手はなんだったでしょう」という発言を今回も連発していたが、
この▲5二銀はなかなか当てる人がでなかった
この▲5二銀を見て今度は深浦が94分の大長考、なんと△3三玉と顔面受けに出た
福崎「深浦さん、ここは後悔しないように長考しましたね、
△3三玉は、殿様自信が自ら出て行った手ですね」
このあたり、見ていて俄然面白くなった

△4二桂が受けの好手っぽく、先手は△6九銀などを見せられて忙しいし、
どうにも後手玉が捕まらない、深浦有利かと思われた、
次の瞬間だった ▲6四歩・・・??? なんだこれは??
福崎「これは、△同歩は角道が止まって利かしですね、△同角は▲4三銀成△同玉▲5一飛成、
としておいて、逆に後手に攻めてきなさい、と焦らせて指すんでしょうね」
(△同歩には▲6三金もある、とか言っていたっけ、ちょっと忘れてしまった)
ここで冒頭のシーンに戻るが、こんなところで、相手に手を渡す歩突きが考えつくか、普通?
まあ羽生は普通じゃないから四冠なんだけど(^^;

その後は一直線の寄せ合いになった
福崎「すごい駒の取り合いになりましたね、自分は自分、相手は相手、
これほどひどい取り合いがあるでしょうか、小学生どうしの将棋ならよく見ますけどね」
福崎「あ、ここですごい手が出ましたよ、ウルトラマンならスペシウム光線です」
お客「▲5三角?」
福崎「あ、当たり!それから▲6七金と手を戻しました、
後手は桂がないので王手がかけられませんね、・・・▲6六金までで後手投了です」

アニメ、火垂るの墓(ほたるのはか)の名セリフに、
節子の「なんでホタル、すぐ死んでしまうん?」というのがある
その節子の声で「なんで羽生、すぐ相手玉寄せてしまうん?」
というのがピッタリ、と思った終盤だった

今回、自分が質問をしたのは終局後の次のひとつだけだった
私「▲6四歩って、こんな手、福崎先生なら思い浮かびますか?」
福崎「これは指せないですよー、怖いですよ、羽生は」

まさに羽生の完璧な棋譜が出来上がった(まあ自分の目から見てだが)
深浦の研究手△3六歩を、敗因にすることに物の見事に成功した
終盤の▲6四歩は神の一手だと思える
「本気の羽生は、ここまで強い」 そう思わせてくれた一局だった
▲6四歩、自分はたぶんこの先もずっと覚えているんだろう

次の第6局は井上八段の解説会がある
これも自分は絶対に行くつもりだ