1月1日にNHKで放送された、2時間番組

前半の1時間はペア将棋だった
笠井女流アマ名人と深浦王位のペアvs熊倉女流1級と森下九段のペア
元旦の放送ということで、全員和服での登場

笠井アマは女流アマ名人戦を2連覇、現役東大生とのこと
そして、笠井、深浦ペアは両者ともに長崎出身で、深浦の子供(小6 ♂)の家庭教師を
笠井さんがやっているということだ
東大生のこんなキレイなお姉さんが家庭教師ですか、うらやましいというか、何というか・・・
うーん、お子さん、勉強に集中できますかね?(笑)

対するは将棋講座ペアだ 熊倉さんと笠井さんは、6年前にアマ女流名人戦の決勝で
戦ったことがあるとのこと 当時の貴重なVTRが流れた
女流アマ名人戦は、女流プロを目指す上での登竜門で、
今は参加者は100人以上になっているとのこと

1手20秒で、ひとり1手ずつ交互に指すルール 各チーム、作戦タイムが1回取れる

相矢倉になったが、これがすごくいい内容だった
先手、後手ともに、ペアで指しているのとは思えない内容、
流れがはっきりしていて、目立った疑問手などなし、
先手の飛車の横移動した使い方がうまく、▲5五飛の飛車捨ての穴熊らしい妙手も出て、
最後は即詰みで鮮やかに決めた 

作戦タイムでは、深浦、森下ともに解説がバツグンにうまいので、
お互いのペアが何を考えているのかよくわかった
番組的にかなり面白く仕上がったと思う

NHK講座テキストの3月号に棋譜と解説が載るとのことだが、そんなの時間的に待てないし、
自分で振り返るために、この一局は自分で棋譜にまとめようと思う
そのくらい面白かった 


後半の1時間は、笠井アマvs康光NHK杯の飛車落ちの対局だった
ルールは、上手は1手20秒、下手は15分で切れたら30秒、ただし1分単位で5回の考慮時間あり、
かつ、「お年玉」として1回だけ深浦からアドバイスが聞ける、というものだった

笠井は右四間の定跡形で挑んだが、康光に惜敗した
この番組のサブタイトルが、「女流アマ名人のお手並み拝見」ということだったが、
「飛車落ち右四間定跡の難しさ拝見」という内容になった感がある
下手に、特にこれといった悪い手があったわけではなかったのだが・・・
小さな疑問手が2~3手あっただけだった
むしろ、下手は解説者の言うとうりの好手を指した手が多かった

局後、康光は「お茶の間のみなさん全員を敵にまわしちゃったかな(^^;」と言っていた
しかし、上手の本気が見れたのは良かったと思う

自分としては、下手は右四間定跡ではなく、自由に指したほうが、
自分らしい将棋でもっと力が出せるんじゃないかと、やっぱり思った
以前の柴田ヨクサルvs康光の飛車落ち戦がそうだったようにね
ペア将棋での内容から見れば、笠井さんに勝つ実力は充分にあると思ったからね
上手側としては、下手が定跡形で来てくれると、楽で最善手が指しやすくなると思う

今回の番組、2時間たっぷり、充実した内容で、良かった