2009.01.20
戸辺 誠四段 vs 長岡裕也四段
本戦Eブロック 4回戦
戸辺 誠四段 vs 長岡裕也四段
対局日: 2008年10月29日
解説:宮田利男七段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:井道千尋女流1級
1月8日に放送された分
20年度の成績は、戸部10勝6敗、長岡10勝7敗 2人の対戦成績は戸部の1-0
戦型は、先手戸部の早石田を後手長岡が受けて立つ将棋になった
手筋の応酬で、140手を越える接戦となったが、中盤の難しい局面を制した戸部が勝った
一時は、長岡が良しと思えたところもあったのだが、どこでひっくり返ったか
勝負どころは、長岡が角筋で美濃囲いの戸部玉のコビンを攻めたところだと思う
△6四角からのコビン攻めが厳しく、大ピンチに思われたが、
戸部の3六の銀を▲3五銀と立って受けた発想がすばらしかった
銀をまっすぐ立つと、受けがかえって弱まることが多いのだが、この場合は例外だった
▲3五銀~▲4六銀として、▲5五歩をからめて角筋を遮断、浮いた飛車の利きと連携して
見事に受け切った ここが一番の見どころだったと思う
本局は、とにかく宮田の珍解説っぷりが目立った
その解説の頼りなさは逸品だ
聞き手の貞升「戸部四段はどんな棋風でしょうか」
宮田「先ほど聞いたんですけど、四間飛車をやらない振り飛車党だそうです」
・・・おーい、さっき聞いたんかい!事前に調べていないのか(^^;
貞升「今回の対局の見どころはどんなところでしょうか」
宮田「私から見たら、どんな将棋になるのかな、というところですね」
・・・あの、答えになってないんですけど(^^;
終盤では▲7一角の筋を指摘され
貞升「▲7一角はどうなるんですか」
宮田「あ、それがあるのか」
・・・ずーっと以前からその筋があったんですけど、見落としてますか(^^;
貞升「この一局を振り返って、どうでしたか」
最後は「(2人とも)強いですね」
・・・うーん、宮田先生が弱(以下略)
さて、ここで三間飛車の石田流について、自分なりに整理をしておきたい
・石田流
・石田流本組み
・早石田
・升田式石田流
・鈴木大介の早石田での新手
これらがどうにもごちゃごちゃして、自分でも整理できていなかった
これを解決しておきたいと思った
参考本は、勝又六段著の「最新戦法の話」だ
P208より
「いわゆる石田流は、大きく二つにわけて考えることができます。
角交換せずに石田流本組みにする場合、あるいは序盤早々に角を交換する乱戦型です。
ここではこの乱戦型を早石田と呼んで区別します。
当然ながら、升田式石田流は早石田に入ります。」
これでごちゃごちゃが解決できる
勝又教授によれば、「石田流」は2つにわけたらいいということだ
①角交換せずに石田流本組みにする場合
②序盤早々に角を交換する乱戦型 (これを早石田と呼ぶ)
そして、②の早石田は、次の2つに分けられるのだ
初手▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩の局面から▲4八玉の「升田式石田流」
初手▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩の局面からいきなり▲7四歩と仕掛けるいわゆる「鈴木新手」
「石田流」の言葉の理解はこれでOKだと思う
戸辺 誠四段 vs 長岡裕也四段
対局日: 2008年10月29日
解説:宮田利男七段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:井道千尋女流1級
1月8日に放送された分
20年度の成績は、戸部10勝6敗、長岡10勝7敗 2人の対戦成績は戸部の1-0
戦型は、先手戸部の早石田を後手長岡が受けて立つ将棋になった
手筋の応酬で、140手を越える接戦となったが、中盤の難しい局面を制した戸部が勝った
一時は、長岡が良しと思えたところもあったのだが、どこでひっくり返ったか
勝負どころは、長岡が角筋で美濃囲いの戸部玉のコビンを攻めたところだと思う
△6四角からのコビン攻めが厳しく、大ピンチに思われたが、
戸部の3六の銀を▲3五銀と立って受けた発想がすばらしかった
銀をまっすぐ立つと、受けがかえって弱まることが多いのだが、この場合は例外だった
▲3五銀~▲4六銀として、▲5五歩をからめて角筋を遮断、浮いた飛車の利きと連携して
見事に受け切った ここが一番の見どころだったと思う
本局は、とにかく宮田の珍解説っぷりが目立った
その解説の頼りなさは逸品だ
聞き手の貞升「戸部四段はどんな棋風でしょうか」
宮田「先ほど聞いたんですけど、四間飛車をやらない振り飛車党だそうです」
・・・おーい、さっき聞いたんかい!事前に調べていないのか(^^;
貞升「今回の対局の見どころはどんなところでしょうか」
宮田「私から見たら、どんな将棋になるのかな、というところですね」
・・・あの、答えになってないんですけど(^^;
終盤では▲7一角の筋を指摘され
貞升「▲7一角はどうなるんですか」
宮田「あ、それがあるのか」
・・・ずーっと以前からその筋があったんですけど、見落としてますか(^^;
貞升「この一局を振り返って、どうでしたか」
最後は「(2人とも)強いですね」
・・・うーん、宮田先生が弱(以下略)
さて、ここで三間飛車の石田流について、自分なりに整理をしておきたい
・石田流
・石田流本組み
・早石田
・升田式石田流
・鈴木大介の早石田での新手
これらがどうにもごちゃごちゃして、自分でも整理できていなかった
これを解決しておきたいと思った
参考本は、勝又六段著の「最新戦法の話」だ
P208より
「いわゆる石田流は、大きく二つにわけて考えることができます。
角交換せずに石田流本組みにする場合、あるいは序盤早々に角を交換する乱戦型です。
ここではこの乱戦型を早石田と呼んで区別します。
当然ながら、升田式石田流は早石田に入ります。」
これでごちゃごちゃが解決できる
勝又教授によれば、「石田流」は2つにわけたらいいということだ
①角交換せずに石田流本組みにする場合
②序盤早々に角を交換する乱戦型 (これを早石田と呼ぶ)
そして、②の早石田は、次の2つに分けられるのだ
初手▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩の局面から▲4八玉の「升田式石田流」
初手▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩の局面からいきなり▲7四歩と仕掛けるいわゆる「鈴木新手」
「石田流」の言葉の理解はこれでOKだと思う
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