第17期 銀河戦
本戦Cブロック 5回戦
小林健二九段 vs 佐藤和俊五段
対局日: 2008年12月11日
解説:松浦隆一七段
聞き手:早水千紗女流二段
記録:上田初美女流二段

20年度の成績は、和俊16勝7敗 コバケン9勝8敗 2人の対戦成績は和俊の1-0
先手和俊で、相振りになった ▲向かい飛車+矢倉vs△三間飛車+穴熊だ

お互いにガッチリ組合ったあと、先手は8筋から、後手は1筋と4筋から、
互いに正面から攻め合うという見ていて面白い展開になった

本局は、和俊の見事な会心譜が出来上がった
戦いが始まってからの中盤以降、和俊の指し手は完璧と思える内容だった
感想戦でも、先手に疑問手は見つからなかった これが早指しとは思えないくらいだ

先手の8筋の一連の攻めは、最善手の連発だったように思う 穴熊崩しのお手本のようだった
73手目の取れる金を取らずに▲8四歩、そして87手目の▲8四歩~▲8八香、
この2つの手は、解説の松浦が何度も感心していた
ここまでうまく指されては、コバケンとしてはもうお手上げだった感じだ
コバケンさん、和服で気合が入っていたように見えたが、もう今回の負けは仕方ないだろう

それから、本局では時間の使い方も勝負を分けたと思う
和俊が少考を重ねるのに対し、コバケンは時間を終盤に残す作戦に出た

73手目、▲8四歩と打たれたときに、まだコバケンは考慮時間を10回全てを残していたのだ
が、この好手で流れが先手に傾き、コバケンは時間はあったけど、もうどうしようもなかった
それが見ていて伝わってきた

その後、和俊は▲8八香の絶好手を発見、
最後の後手からの攻めは、残していた1回の考慮時間を使って
和俊は「詰まない」と読みきって後手玉に必至をかけた
考慮時間の10回全てを存分に活かしたと思った
ここまで時間をうまく使った将棋は、あまり見たことがない気がする
本当に感心した

こんなにうまく指せたら、さぞ気持ちいいだろう
相振りで穴熊に苦しめられている人は、この棋譜を見たらちょっとはストレス解消になるかも?
和俊がプロの芸を魅せた将棋だった 面白かった