第17期 銀河戦
本戦Fブロック 6回戦
勝又清和六段 vs 佐藤天彦四段
対局日: 2008年12月19日
解説:佐藤紳哉六段
聞き手:鈴木環那女流初段
記録:井道千尋女流初段

先週の土曜に放送された分
20年度の成績は、天彦30勝8敗 勝又12勝9敗 2人は初手合い
天彦の勝率が0,789とすごい数字になっている

先手天彦で、相居飛車矢倉模様の力戦になった
天彦が早囲いを見せたのに対し、勝又は居角のまま急戦矢倉の構えで対抗

序盤の駒組みが一段落してみると、勝又は指す手がなく手づまりに思える、
対して天彦のほうはプラスの手がまだまだ残っている
自分は、ああー、こういう展開になるから急戦矢倉は流行らないんだよなあ、と
思って見ていた
解説の紳哉も「先手の天彦君のほうがうまくやったように見えます」と言っていた

しかし、ここから勝又の手がうまかった
飛車を中飛車にし、角を天彦の急所の角とぶつけるという構想
これが非常にうまくいった 
感想戦でも、この角のぶつけで、もう形勢が難しいということだった
解説のときには紳哉は「この中飛車にする構想は勝又さんがひねりだしましたね」と言っていたのだが、
感想戦で勝又は「中飛車にするのは経験がある形で予定」ということだった
さすがはデータマン勝又だ

局面が進み、勝又が攻める展開、ズドンと5筋に飛車を成り込むことに成功した
この飛車を成り込むときの手つきはバシッと勢いがあった
紳哉によると「勝又さんはイメージと違って気合いで指す熱いタイプ」とのこと
一方、「天彦君は相手の攻めをひっぱりこんで受けるのが天彦の将棋」
そのとおりの展開だ どっちが勝っているのか

が、どうもこの将棋は勝又に勝ち運が向いていた
天彦は両取りの角を打ち、勝又の竜を取ったのだが、この角が遊ぶ展開になった
一方、勝又の方は馬が手順にいい位置に引けた
これで形勢に差が開いてしまった
特に勝又の読み筋だったわけではないらしい

天彦、もうちょっと粘るかと思われたが、最後は飛車を切られて豪快に寄せられた
今期の勝率の差からして、天彦が勝つだろうと思ってみていたけど、まあこういうこともあるか

勝又さんが「気合で指すタイプ」というのがわかった一局だった
ノータイムでバシッと指すことがあるんだね 
対局中かなり前かがみになっていた勝又さん、頭で盤を隠す棋士をひさしぶりに見た(^^;
一度、現在最強のコンピュータvs勝又さんの対局を見てみたいと思った

ちょっと話は変わるが、聞き手のカンナちゃんが、「佐藤」という苗字の棋士を
全員暗記していたのは面白かった さすがだね
カンナ「佐藤という苗字は7人もいるんですよね、九段が佐藤康光(やすみつ)さん、
八段が佐藤義則(よしのり)さん、七段が佐藤秀司(しゅうじ)さん、
六段が佐藤紳哉(しんや)さん、五段が佐藤和俊(かずとし)さん、四段が佐藤天彦(あまひこ)さん、
そして新四段の佐藤慎一(しんいち)さん」
紳哉「あれ、全部の段にいるんですね(笑)」