2年半前の9月、自分は目のレーザー手術を受けた
そのことについて書こうと思う

今、手元に残っている診察券がある
「錦糸眼科」の診察券だ そこに記録が書いてある
2006年の、9月23日初(初診)、9月24日OPE(手術)、10月1日W(1週間後の検査)、
10月23日M(1ヶ月後の検査)、12月10日3M(3ヵ月後の検査)
そして記録には残っていないが半年後の検査も行った
病院に行ったのは、計6回ということか

とりあえず結果からいうと、レーザー手術は自分的に「おおむね大成功」ということだ
でも、悪くなった点もあるのだ 以下、箇条書きにする
<良くなった点> 
裸眼視力がよくなった
メガネ、コンタクトがいらなくなった
体力が少しだが向上した
なぜか、朝早く起きて夜早く寝る習慣が勝手に身についた(体質がそうなった)

<悪くなった点>
裸眼視力が1.0までは出ていない
将棋を見るとき、今でもTVに近寄らないと、駒の字の判別ができない
少しでも暗いところでは視力が出にくい
そのため、極度の鳥目になった 夜、外出するのが怖いくらい
目が若干だが疲れやすくなった 本などを読んで、目が疲れたときに、粘りが効かない感じ

さて、2006年の9月、自分は「先崎学の実況!盤外戦」という本を手に入れ、読んでいた
この本は先崎八段のエッセイ本で、2006年5月が初版だ

そこのエッセイの中に「さらば、ド近眼」というのがあった(P133~P152)
先崎さんがレーザー手術を受けた顛末が詳細に書かれている
それを読んで、自分は「あ、もうこの手術は自分は受けるわ」と確信した

もう、前からメガネをはずしたくてたまらなかったからだ
中学1年からメガネをかけていて、コンタクトも併用していた
これがわずらわしくてならなくなっていたのだ
もうひとつ、その頃は体調も今より悪く、何か自分を変えたかったのだ

お金は親から出してもらうので、父に電話で「レーザー手術を受けようと思っている」と
電話しておいた 父は「あと半年、待ったら?」と言ったが、もう自分はすぐ受けようと思った
何しろ、先崎さんの文章にも出てくるが、他の手術と根本的に違うのは、
「怖い」ということだ 手術を受ける個所が「目」、その「目」にレーザーを当てる、
という怖さを克服しなければならないのだ
これは、もうその気になった今を逃せば、チャンスはこないかも、と思ったのだ

さっそく先崎さんが手術を受けたという錦糸眼科のホームページに行って、
電話番号を見つけ、資料を請求した 
数日して資料が届いた 分厚い本もあったが、それにいちおう目を通した
どうやら、安全な手術のようだ・・・ 囲碁の武宮さんも受けたということだし・・・
この院長なら信用できる もうこういうのは考え出したらキリがないし・・・
そして、初診の予約を取り付けたのだった

全国に4~5箇所ある錦糸眼科だが、幸いにも大阪分院が
自宅から電車で1時間くらいのところにあった 病院は駅から歩いて1分だ
今より体力のなかった自分にとって、これはありがたかった 
予約した日、病院に行くと、病院はすいていた
コーヒーが飲み放題だった(どうでもいいことだが)

さて、簡単な履歴書みたいなものを書き、30分か1時間か忘れたが、ビデオを見せられた
目にレーザーを当て、角膜(だったはず)をけずるビデオだ
ぎょえー、ナマナマしいね 何か難しい専門用語も出てきたが、要するにこっちは、
手術中にはじっとしているしかないのだ 
(手術中は、専用の器具で目は自分の意志と関係なく開いたまんまだ)
そしてもちろん、視力検査なども受けた
視力はたしか、両目とも0.04くらいだったか

検査が終わり、帰り際、次の予約をどうするか決めるときがきた
要するに、手術を受けるのか、受けないのか、どちらかなのだ
自分の腹はもう決まっている 手術を受けるためにここへ来たのだ
でもやっぱり怖いので、怖さを感じる期間をできるだけ短くしようと思った
自分「あの、一番近い手術日はいつですか」
受け付けの人「明日が空いています」
自分「じゃあ、明日手術を受けます」
受け付けの人「わかりました 手術の執刀の先生は誰にしますか」
自分「院長先生でお願いします」
受け付けの人「じゃあ、手術料60万円+院長の執刀料20万円、合計80万円になります」
自分(げっ た、たけー)「わかりました」
そして近くのコンビニのATMから20万円を4回引き出し、80万円を払ったのだった
手術は明日だ (つづく)