2009.04.09
近眼を治すレーザー手術を受けた話 その2 全2話
その日の夜、明日はどうなるのか、期待半分、怖さ半分だ
でも、もうサイは投げられたんだよね
手術日当日、手術は午前中だというので、朝早くに出かけた
病院につくと、コーヒーが飲み放題だった(もういいかこれは)
さて、なんだか幼稚園児が着るような、スモッグのようなものを着せられた
またビデオを見せられ、今日はどう行動したらいいか解説があった
「手術を受ける直前になって、“今日はちょっといやだな”とか“怖くてたまらない”とかで、
ドタキャンもありなので、そのときはスタッフに言ってください」ということだった
しかし、ここまできてドタキャンするか?こっちは80万円突っ込んでるんだ
それはありえねえわ
スモッグを着て、目薬をさされ、イスにすわって待っていた
この、待つ時間っていうのが怖いんだよなあ、始まってしまえばもうなるようにしかならんけど・・・
怖いので、将棋のことを考えようと思った そうだ、ひとり目隠し将棋をすればいいんだ
▲7六歩、△3四歩、▲2六歩、△4四歩、▲4八銀、
あーだめだここまでしかいかねえ もう一回だ
▲7六歩、△3四歩、▲2六歩、△4四歩、▲4八銀、
やっぱりだめだ 5手しか進まねえ・・・
そしていよいよ自分の番がきた
手術台の上に寝た あとは寝ているだけだ
「あー、これはもう、宇宙人にさらわれて、UFOの中で人体実験されてるときみたいなもんだ」
目に何種類かの目薬をさされ、いよいよレーザー照射開始だ
照射が始まり、助手の人が「30秒・・・20秒・・・」と低い声で秒読みをしていたが、
それが緊迫感をすごく増幅させた
左目が終わったら次は右目・・・(逆だったかも知れないけど)
レーザーは焦げ臭いにおいがした
レーザー照射が終わって、手術終了 手術は15分ほどか
院長「緊張しませんでしたか」
私「・・・はい」 と答えたものの、体は震えていたと思う
どういう質問だよ、緊張するっての!怖いっての!(^^;
そして、視力が回復しているかどうか簡単なチェックがあった
うん、大丈夫みたいだ 確かに裸眼でよく見えるようになっている
病院内でゴーグルみたいなものをつけて、1時間ほど目をつぶって待機した
待機が終わり、この日は終了 やっぱりなんだかんだで時間がかかり、
朝9時からはじめて、昼の12時を過ぎていた
帰り際、スタッフの人から目薬をわたされた
2種類ある これを今後、何時間おきかにささなければならない
それが3ヶ月くらい続くのだ
めんどくさいな、と思いつつ、目薬をもらって帰った
さて、その日はTVを見るのは厳禁だった
というか、一週間くらいTVや本を見ないほうがいいらしい
その後の一週間は、やることがなくてヒマだった 目薬をさすのがめんどくさかった
毎日、目の調子ばかり気にしていた
河川敷に行くと、遠くの見え方がすばらしく、気分爽快だった
手術してはじめのほうは、よく見えるようになっているそうだ
しかし、それがだんだん落ちてきて、一定のところで視力が止まるそうだ
手術後1ヶ月くらいまでは、毎日目の調子が気になったのだが、
もう気にするのに飽きてしまった どうせ見え方は収まるところで収まるのだ
でも、なんか・・・ いつまでたっても夜が見えにくい・・・ 暗いところで見えにくい・・・
錦糸眼科のホームページで出ていたけど、これは「ハロ」という現象だ
1ヵ月後、3ヶ月後の検査では、医者は「視力は変動するので様子をみましょう」とのことだった
そして時は流れ、半年後の最終検査だ
裸眼視力を測ったところ、なんか0.4くらいしか出ていないようだ・・・
自分はやっぱりなあ、と思った 細かい文字が見えにくいもんね
院長先生「うーん、再手術しましょうか」
私「いや、もういいです 僕は車の運転もしないし、これで何も不便はありませんので」
自分の判断で、再手術は断った なぜなら、再手術は、角膜を今より削ることだ
自分の目は、太陽光の明るいところでは、遠くまですごくよく見えているのだ
そのときの視力は1.0並みだ しかし、部屋の中などでは視力が落ちるのだ
だから、角膜を削る深さの計算は、合っていたのだ 今以上に角膜を削っても無意味と思った
それから2年半経った現在、手術をやってよかったと思っている
自分は体力がないんで、すぐベッドに寝転ぶことが多いが、そのときメガネをはずさなくていい、
というのはすごく便利だ それに何より、どういうわけか体力が少し向上した
裸眼になって、楽になったというのもあるだろう
しかし、なぜか基本的な体力そのものが少しだけついたのだ
これはかなりありがたかった 今ブログをやっているのも、この体力のおかげである部分が大きい
そして、これも謎だが、生活が朝型に一変した
朝、目覚ましをセットしなくても、勝手に4時~6時に目が覚めるのだ
夜は9時くらいに寝るようになった これはホントに不思議な現象だ
一日を長く使えることになり、手術をしてから一日一日が長くなった
反面、悪い点は、やはり暗いところでの視力だ
暗いところでは極端に視力が落ちる 夜、外出が怖いくらいだ
TV将棋観戦も、TVから2メートルも離れると
駒の字が見えにくく判別しにくい
この「見えにくさ」はストレスにはならないタイプの見えにくさなんだけど、
将棋で駒の字が見えにくいのは致命傷だ
だから、いつもTVに1メートル半くらいに近づいて見ている
今、自分的に一番の問題になっているのは将棋での大盤解説会だ
会場全体の雰囲気を知るには、席は後ろのほうでなければならない
しかし、それだと大盤の駒の字が見えない
しかたなく、前から2~3列目に座っている、というのが現状だ
もうひとつ、本屋など、照明に照らされて色がついた細かい物がいっぱいあるところでは、
目がチカチカする まあこれはそんなに問題じゃないけどね
あとひとつ、「パソコンをしたり、本を長時間読むときは
老眼鏡をかけなければならない」というのがある
手術後5年くらいはそうすべきだそうだ しかし、これは自分にとってなんでもないことだ
本を読むときは、メガネをかけたほうが、逆に集中できる、くらいに思っている
老眼鏡は1000円くらいで、安いしね
でも、パソコンは最初の1年くらいは老眼鏡をかけてやっていたけど、今はもう裸眼でやっている(^^;
ところで、自分が手術を受けてから約半年後のこと・・・
なにげなく錦糸眼科のホームページを見ると、
なんと、手術料が半額に下がっているじゃありませんか!!
父の「あと半年後にしておいたら?」という予言、モロに的中!
そういえば、半年後の最後の検査に行ったとき、やたら客の数が増えていたもんなあ
でも、まあ、しょうがないか こういうのは・・・
ちなみに、先崎さんが受けた手術は「レーシック」、
自分が受けた手術はそれよりひとつ技術が進んだ「イントラレーシック」です
もし、自分がこの手術、オススメか?と聞かれたら、「なんともいえない、人による」
と答えますね 手術後の個人差がかなり大きい気がします
実際、自分も兄や妹には全然ススメてません
「迷うくらいならやめておいたほうが無難」と思います
メガネ、コンタクトで特に不便を感じていない人、もともと軽い近眼の人、は受ける必要はないと
思いますね (終わり)
でも、もうサイは投げられたんだよね
手術日当日、手術は午前中だというので、朝早くに出かけた
病院につくと、コーヒーが飲み放題だった(もういいかこれは)
さて、なんだか幼稚園児が着るような、スモッグのようなものを着せられた
またビデオを見せられ、今日はどう行動したらいいか解説があった
「手術を受ける直前になって、“今日はちょっといやだな”とか“怖くてたまらない”とかで、
ドタキャンもありなので、そのときはスタッフに言ってください」ということだった
しかし、ここまできてドタキャンするか?こっちは80万円突っ込んでるんだ
それはありえねえわ
スモッグを着て、目薬をさされ、イスにすわって待っていた
この、待つ時間っていうのが怖いんだよなあ、始まってしまえばもうなるようにしかならんけど・・・
怖いので、将棋のことを考えようと思った そうだ、ひとり目隠し将棋をすればいいんだ
▲7六歩、△3四歩、▲2六歩、△4四歩、▲4八銀、
あーだめだここまでしかいかねえ もう一回だ
▲7六歩、△3四歩、▲2六歩、△4四歩、▲4八銀、
やっぱりだめだ 5手しか進まねえ・・・
そしていよいよ自分の番がきた
手術台の上に寝た あとは寝ているだけだ
「あー、これはもう、宇宙人にさらわれて、UFOの中で人体実験されてるときみたいなもんだ」
目に何種類かの目薬をさされ、いよいよレーザー照射開始だ
照射が始まり、助手の人が「30秒・・・20秒・・・」と低い声で秒読みをしていたが、
それが緊迫感をすごく増幅させた
左目が終わったら次は右目・・・(逆だったかも知れないけど)
レーザーは焦げ臭いにおいがした
レーザー照射が終わって、手術終了 手術は15分ほどか
院長「緊張しませんでしたか」
私「・・・はい」 と答えたものの、体は震えていたと思う
どういう質問だよ、緊張するっての!怖いっての!(^^;
そして、視力が回復しているかどうか簡単なチェックがあった
うん、大丈夫みたいだ 確かに裸眼でよく見えるようになっている
病院内でゴーグルみたいなものをつけて、1時間ほど目をつぶって待機した
待機が終わり、この日は終了 やっぱりなんだかんだで時間がかかり、
朝9時からはじめて、昼の12時を過ぎていた
帰り際、スタッフの人から目薬をわたされた
2種類ある これを今後、何時間おきかにささなければならない
それが3ヶ月くらい続くのだ
めんどくさいな、と思いつつ、目薬をもらって帰った
さて、その日はTVを見るのは厳禁だった
というか、一週間くらいTVや本を見ないほうがいいらしい
その後の一週間は、やることがなくてヒマだった 目薬をさすのがめんどくさかった
毎日、目の調子ばかり気にしていた
河川敷に行くと、遠くの見え方がすばらしく、気分爽快だった
手術してはじめのほうは、よく見えるようになっているそうだ
しかし、それがだんだん落ちてきて、一定のところで視力が止まるそうだ
手術後1ヶ月くらいまでは、毎日目の調子が気になったのだが、
もう気にするのに飽きてしまった どうせ見え方は収まるところで収まるのだ
でも、なんか・・・ いつまでたっても夜が見えにくい・・・ 暗いところで見えにくい・・・
錦糸眼科のホームページで出ていたけど、これは「ハロ」という現象だ
1ヵ月後、3ヶ月後の検査では、医者は「視力は変動するので様子をみましょう」とのことだった
そして時は流れ、半年後の最終検査だ
裸眼視力を測ったところ、なんか0.4くらいしか出ていないようだ・・・
自分はやっぱりなあ、と思った 細かい文字が見えにくいもんね
院長先生「うーん、再手術しましょうか」
私「いや、もういいです 僕は車の運転もしないし、これで何も不便はありませんので」
自分の判断で、再手術は断った なぜなら、再手術は、角膜を今より削ることだ
自分の目は、太陽光の明るいところでは、遠くまですごくよく見えているのだ
そのときの視力は1.0並みだ しかし、部屋の中などでは視力が落ちるのだ
だから、角膜を削る深さの計算は、合っていたのだ 今以上に角膜を削っても無意味と思った
それから2年半経った現在、手術をやってよかったと思っている
自分は体力がないんで、すぐベッドに寝転ぶことが多いが、そのときメガネをはずさなくていい、
というのはすごく便利だ それに何より、どういうわけか体力が少し向上した
裸眼になって、楽になったというのもあるだろう
しかし、なぜか基本的な体力そのものが少しだけついたのだ
これはかなりありがたかった 今ブログをやっているのも、この体力のおかげである部分が大きい
そして、これも謎だが、生活が朝型に一変した
朝、目覚ましをセットしなくても、勝手に4時~6時に目が覚めるのだ
夜は9時くらいに寝るようになった これはホントに不思議な現象だ
一日を長く使えることになり、手術をしてから一日一日が長くなった
反面、悪い点は、やはり暗いところでの視力だ
暗いところでは極端に視力が落ちる 夜、外出が怖いくらいだ
TV将棋観戦も、TVから2メートルも離れると
駒の字が見えにくく判別しにくい
この「見えにくさ」はストレスにはならないタイプの見えにくさなんだけど、
将棋で駒の字が見えにくいのは致命傷だ
だから、いつもTVに1メートル半くらいに近づいて見ている
今、自分的に一番の問題になっているのは将棋での大盤解説会だ
会場全体の雰囲気を知るには、席は後ろのほうでなければならない
しかし、それだと大盤の駒の字が見えない
しかたなく、前から2~3列目に座っている、というのが現状だ
もうひとつ、本屋など、照明に照らされて色がついた細かい物がいっぱいあるところでは、
目がチカチカする まあこれはそんなに問題じゃないけどね
あとひとつ、「パソコンをしたり、本を長時間読むときは
老眼鏡をかけなければならない」というのがある
手術後5年くらいはそうすべきだそうだ しかし、これは自分にとってなんでもないことだ
本を読むときは、メガネをかけたほうが、逆に集中できる、くらいに思っている
老眼鏡は1000円くらいで、安いしね
でも、パソコンは最初の1年くらいは老眼鏡をかけてやっていたけど、今はもう裸眼でやっている(^^;
ところで、自分が手術を受けてから約半年後のこと・・・
なにげなく錦糸眼科のホームページを見ると、
なんと、手術料が半額に下がっているじゃありませんか!!
父の「あと半年後にしておいたら?」という予言、モロに的中!
そういえば、半年後の最後の検査に行ったとき、やたら客の数が増えていたもんなあ
でも、まあ、しょうがないか こういうのは・・・
ちなみに、先崎さんが受けた手術は「レーシック」、
自分が受けた手術はそれよりひとつ技術が進んだ「イントラレーシック」です
もし、自分がこの手術、オススメか?と聞かれたら、「なんともいえない、人による」
と答えますね 手術後の個人差がかなり大きい気がします
実際、自分も兄や妹には全然ススメてません
「迷うくらいならやめておいたほうが無難」と思います
メガネ、コンタクトで特に不便を感じていない人、もともと軽い近眼の人、は受ける必要はないと
思いますね (終わり)
| Home |