高橋道雄九段vs豊島将之四段  NHK杯 1回戦
解説 谷川浩司

A級に上がった高橋48歳と、期待の新鋭豊島18歳の対戦

この一局、注目していたのだが、内容、結果とも順当だった
つまり、豊島が高橋を圧倒しての勝ち(^^;
正直、この将棋を見たら、どっちがA級棋士かわからない、
高橋のかわりに豊島をA級に放り込みたい、そう思った人は自分だけではないだろう(^^;

高橋はスポーツ刈りでさっぱりした髪型、豊島は後ろ髪が跳ねていて、昔の羽生を連想させた

先手高橋で居飛車持久戦、後手豊島はゴキゲンから穴熊、という玉の固め合いになった
両者仕掛けが難しく、局後の感想戦で高橋は
「先手としては作戦としてつまらないかも」と言っていた

中盤、△1五角と飛び出した手に対し、高橋は長考、なんとここで考慮時間を使いきってしまった
対して豊島はまだ7回も残している △1五角は思い切った手だが、豊島は長考していない 
個人的に、ここが勝敗を分けたと思う
局後に高橋は「竜を作った後、▲4二歩と垂らして、と金作りを目指すべきだった」と言っていたが、
そのためには考慮時間を残しておかなければいけなかったと思う

竜を作りあい、豊島が△7二金左と上がった手が心理的な好手、
この手で金が遠のいたので、▲4二歩と打ちづらくなった
豊島は△1五角の勝負手、そして手渡しの△7二金左、実戦的な手を心得ている
とても18歳とは思えない
感想戦を聞いていると、逆に高橋はこの将棋で常に最善手を探していたようだが、
この持ち時間の短いNHK杯ではそれはNGになることもあるんじゃないか、
勝負術というものが勝敗に大きく関わってくる、と感じた

終盤は豊島が一気の寄せを決めた
いきなり香を打ち込んでいく順は、解説のタニーもすぐには見えていなかった順だ
鮮やかに決め、内容的に勝つべくして勝った、豊島の順当勝ちと言えると思う(^^;

雑談になるが、平成20年度版の将棋年鑑のアンケートで、好きな音楽は?という項目がある
高橋は「J-POP、アニメand特撮」、豊島は「宇多田ヒカル Beautiful World」と回答している
このBeautiful Worldは、自分も宇多田ヒカルの中でもダントツに好きな曲だ
今もこの曲を聴きながら書きました(^^)
Beautiful World 試聴 ↓
http://www.emimusic.jp/hikki/disco/single22.htm

聞き手の矢内、やっぱりいいねえ
母が来て、「これがあんたの好きな人か、この人にはこんなことはできんやろ」
と言って、ブタやペンギンの物真似をして自分に見せてきたが、どうかもうやめてほしいものだ