PM6時、久保棋王登場 お客は80人くらいで、席は満席だ
久保さん、黒のスーツです
本局は、先手郷田、後手羽生で、△8五飛戦法になりましたね
自分はBSで、とりあえず朝の放送を見て、序盤だけは予習してきました

久保「去年の名人戦第3局は、桂馬の空き王手で銀がタダ取り、という大逆転が印象的でした
あれからもう1年、早いなあという感じです」

久保「この△8五飛戦法というのは、桂馬が急所なんですよね 
金と銀は守りの駒で、あまり動きません」
お客「だから中原先生が得意にしていたんじゃないですか」
久保「あ、そうですね!」
そうですよね、この△8五飛という位置と、中原囲いの組み合わせ、これが絶妙で
大ブレークした戦法ですもんね

久保さん、序盤から解説をどんどん進めていきます 早いテンポです

久保「△1九角成のところは、見た目は先手がいいように見えます
郷田さんは、後手を持ってこの局面を指したことがあって、ここから十数手で負けているんです」

久保「本局は馬を交換して、ここから新しい将棋です 
後手は玉の早逃げで手渡し、対して先手も手渡しですか 
将棋はレベルが上がってくると、こういう手渡しが多くなってきますね
この交換は後手の羽生さんが得したように思います」

この後、郷田の銀が1筋に遊ばされる展開になった
久保「郷田さんは▲1六銀と、こういう手を嫌うタイプなんです
銀が遊んでいるのをみると、羽生良しに思いますね」

久保さんの解説が早いテンポだったこともあったので、ここで自分は質問してみた
私「あの、前例では先手が全部勝っているんですよね どこで形勢が動いたのでしょう?」
久保「どこでしょうね(^^; 羽生さんは△同馬、を実戦でためしたんですね 
これから研究されると思いますね(^^; 羽生さんは王将戦第7局でも△8五飛を採用していますし△8五飛はまだ後手を持っていける、と思っているんでしょう」

久保「この戦法は後手は動いて手を作る将棋、先手は相手の攻めを面倒をみていく、という展開になります ちなみに僕ならこの戦法は後手を持って指してみたいです」

久保「羽生さんは△7六歩、としましたね この手は毎日新聞のウエチさんという人が指摘していたんです でも、現地では誰も検討しなかったです 羽生さんが指したとたんに、みんな検討しだした、ということです(笑)」

久保「△7六歩は手渡し、▲8二角も手渡しですね この▲8二角にはびっくりです
角を打って、香を取って、その香を盤上に打つまでに合計3手もかかりますからね」

その後、手が進んだところで最前列の子供が質問した 常連で高段者の子だ
子供「▲5五香はどうですか それからこうなって、こう進んで、だからその手は無いねん」
・・・自分で質問しておいて、自分で解説しています、変わった子ですね(笑)

久保「△4六金は決めにいった手ですね 羽生さんは自分がいいと思っているはずです」
羽生のベタ金、出ました!盤面を制圧する金打ち、羽生はこういう金打ちを得意としていますよね

久保「形勢判断なんですか、羽生さんがかなりいいんじゃないかと思います
駒割りは互角でも、先手は馬、銀の位置が悪く、後手玉の位置は中央で最高です
先手の玉が8八あたりにいたら互角と思いますが・・・」

PM6時50分頃、次の一手クイズになった
先手の手番だ 自分は他の人4~5人と一緒に考えたんだけども、どう見ても羽生が断然有利で、
どう考えても郷田ががんばる手が見つからない 
もう、これは羽生の必勝形じゃないのか?そんな話になっていた
まさかこの将棋が超難解な終盤になるなんて、この時点では全然思わなかった
解説会の休憩再開後には、もうすぐにでも郷田の投了もあるんじゃないか、と
思ったくらいだった (その3に続く)