ここら辺りまでは、自分は解説についていっていたのだ
ところが、この後がもうめちゃめちゃ難しかった

郷田に勝つ権利が回ってきていたのはわかったのだが、手の意味を把握することができない
特に、△3七飛成の王手に郷田が▲7八玉と引いたところから、もうメロメロになった
この▲7八玉は、合駒をせずにがんばろうという手なのだ!
この手には会場から「うおっ」「ひえー」と声が上がった

ここから先はもう「読み」の世界、圧倒的な読みの量が必要だ
久保さん、全部の変化を解説してくれようとするあまり、自分にはついていけない
メモを取っていたのも今回に限っては誤りだったかもしれない

お互いに飛車を王手で打ち合い、その合駒を何を受けるかで形勢が180度変わってくる、
という展開だ しかも王手の手が色々あって、手が広い 
もうどうにもついていけない
今、メモを見ても、「もう わかんね・・・ ▲9六歩が意味なかった」としか書いてないorz
この最終盤、膨大な変化があったのだが・・・

結果、羽生の勝ち!最後は桂馬を合駒して、香車を残したのが正解で、
羽生は見事にその手を指したとのことだ 久保さんは初めは香を合駒する順を検討していた

△7七香の悪手で形勢が入れ替わったはずなのに、
あきらめずにその香を活用する順で、超ギリギリで羽生が勝ちを手にした、という印象だ

久保「難しい将棋でした 何か調べれば郷田さんにチャンスがあったと思うんですけどね
ここで私が読んでいる100倍くらいは対局者は読んでいるはずですからね
いやあしかし(この熱戦には)驚きました」

久保「詳しいことは、週刊将棋や将棋世界を買ってください、連盟も潤いますので(笑)」
この一言で解説会が終わった

ほんとに難しかったよ・・・ 自分がいかに終盤の読む力とスピードが不足しているか、
思い知らされた 詰将棋をやらないとダメだね

『将棋は指された手が前から読めていればまずまず互角の実力、
指された手に「そうかそれがあったか」と後から気付けば一段階以上の差がある、
指された手の意味がわからなければ二段階以上の差がある』
というようなことを聞いたことがある
それじゃあ、指された手を解説してもらってもわからない、となれば、
どれだけの差があるんだろうか

羽生には、自分は万に一つも勝ち目はないな、と心底思い知らされた一局だった (終わり)