第17期 銀河戦
本戦Gブロック 8回戦
神谷広志七段 vs 西尾 明五段
対局日: 2009年3月24日
解説:塚田泰明九段
聞き手:古河彩子女流二段
記録:上田初美女流二段

木曜に放送された銀河戦
20年度の成績は、神谷8勝16敗 西尾27勝13敗 2人の対戦成績は西尾の3-0

解説の塚田「両者居飛車党だが、振り飛車も指す
 神谷は受けるのが得意で、 変わった戦法も指す
 西尾は攻防のバランスが取れていて若手の有望株」とのこと

先手神谷で、▲居飛車急戦vs△四間飛車穴熊という形になった
西尾は角道を止めた四間飛車だ 今どき逆に珍しい 
神谷はそれに対し、迷うことなく急戦を選んだ

塚田は「穴熊が多い中、ひさしぶりに急戦を見ました」と言っていた
自分も急戦をひさしぶりに見た気がする、角道を止める四間飛車がそもそも減っているからね(^^;

神谷の作戦は、4九に金を置いたままで▲5七銀左の急戦策だ
本局では、これがモロにツボにハマッた  
感想戦で西尾いわく、「(28手目の)△3五歩がもう敗着」とのこと

神谷は竜を作り、その竜を自陣に引き上げ、西尾の攻めを見事に切れ筋にもっていった
駒割りが角損くらいになってしまった西尾、形も作れずに投了か、と思いきや、
西尾は千日手になる変化で粘り、それを拒否された後は△2七銀とそっぽの銀を打って、
攻め合う展開にまでもっていった 

終盤、もし自分が先手をもって指していたら、どうなっていたかなー
もう必勝形とわかっていても、実際の指し手がわからず、相当危なかったんじゃないだろうか(^^;
西尾に飛車を打たれたとき、金取りだったのだが、その金を3段目に力強く上がった手を見て、
自分は「おおっ」と叫んでしまった そうか、3段目に逃げるのが手堅いのか

結果、神谷の快勝!考慮時間も4分残して勝った
塚田「神谷さんらしさがでた、会心の一局でした」
自分もそう思った 西尾に穴熊に囲いを組ませる前に速攻を仕掛け、それが成功し、
もう相手に何もさせなかった感じの一局だもんね 
先手番の得、4九に金を保留した作戦が存分に活きた展開だった
急戦が好きな人には、一番気持ちいい勝ち方だろう

感想戦では、神谷はさすがに機嫌が良く、急戦でしたね、の質問に
神谷「古い人間なんで(笑)」
途中の変化手順で
神谷「なつかしいねえ 昔、これ研究会でやったよね 塚田先生がまだおなかが出てなかった頃」
塚田「(^^;」
千日手を回避しましたよね、の質問に
神谷「そりゃそうだろ(笑)」

西尾は4連勝で止められたが、決勝トーナメントには進出が確定している
この負けは完敗だったので、もう仕方が無い感じだ
若手がベテランの昔の研究範囲にハマってしまった、という一局だった
自分は振り飛車穴熊を持久戦以外でなんとかできないか、と日頃から思っているんで、
楽しめた一局だった