第17期 銀河戦
本戦Hブロック 8回戦
野月浩貴七段 vs 高野秀行五段
対局日: 2009年3月5日
解説:飯塚祐紀六段
聞き手:早水千紗女流二段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
20年度の成績は、高野12勝16敗 野月10勝13敗 2人の対戦成績は1-1のイーブン

解説の飯塚「2人とも居飛車党で攻め将棋、高野が矢倉中心に対して
 野月は横歩取り、角換わり系が得意」

先手高野で、横歩取り△8五飛戦法になった
野月と言えば、△8五飛戦法の育ての親として有名だ
飯塚「丸山さんは野月さんに△8五飛戦法で負けて、自分で取り入れて名人になりました
 僕も野月さんにこれで負けているんですが、僕は名人獲得までは結びつきませんでした(笑)」

飯塚はこの戦型にやたら詳しく、序盤、いっぱい説明してくれた
やっぱりこの△8五飛戦法は知識がないと全く指せないね(^^;

序盤の▲7五歩を見て、飯塚「▲7五歩は早くも勝負手ですね」
ここから、高野は角交換から野月陣に角を打ち込んだのだが、この角が捕獲される展開になった
感想戦で高野いわく「角を打ち込むのをやってみたかった」
その後、後手の飛車を狙う構想だったとのことだが、この構想が野月に見事にかわされてしまった
もうこれだけで勝負が決まった一局になってしまった
これだから横歩取りは怖い

高野は飛車は取れたものの、駒損がひどい 金の丸損だ
「いやー」とつぶやいた高野、考慮時間も、高野はいつのまにか全部使ってしまった
対して、野月は迷いが全く無く、ほとんどノータイムで指してくる

本局、野月の強さがいかんなく発揮された一局となった
考慮時間を9回も余しての勝利、強い・・・
番組開始から1時間ちょうどという短時間で終わらせてしまった
飯塚「高野の攻めを、野月が柳に風でかわした一局、簡単なようで難しい勝ち方」とコメント

感想戦でも、高野に「手の見え方が違いすぎる」と言わしめた野月、
高野の構想が疑問だったとはいえ、もう横歩取りという戦型にしたのがどうだったか、
本局の野月のノータイム指しは、横歩取りとの群を抜いた相性のよさを示したもので、
「野月相手に横歩を取るな」という格言が生まれそうだ

高野は、同日収録の前局の窪田戦ではすばらしい指し回しで勝っていただけに、
横歩取りという戦法の怖さが一段と伝わってきた

△8五飛を選択しましたね、の質問に
野月は「最近、思うところがありまして」と言っていた
名人戦第3局でもこの戦型が出たし、またこの△8五飛が流行ってきたら、
これを超苦手としている自分としてはちょっとイヤだな(^^;