第17期 銀河戦
本戦Aブロック 9回戦
島 朗九段 vs 小倉久史七段
対局日: 2009年2月19日
解説:田村康介六段
聞き手:本田小百合女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級

20年度の成績は、小倉13勝13敗 島22勝14敗 2人は意外にも初手合い

先手小倉で▲三間飛車+美濃囲いvs△居飛車穴熊の戦型

後手の島が、「居飛車の税金」である△9四歩を突かなかったため、小倉が▲9五角と飛び出し、
力戦になった ここから難しい中盤が続く 

お互い、飛車が浮き飛車で4段目で動けるところがあまりない、
角もお互いに5段目に出るという空中戦
大駒が死ぬ変化がいっぱいで、一手間違えたら終わりの局面だ
こういうのは自分はめっぽう苦手だ(^^;
しかし、解説の田村はけっこう手をビシビシ当てていた

中盤の折衝は、飛車をひとつ上にずらす▲7四飛の好手などがあり、
小倉がうまくやった結果になった 田村「この▲7四飛は勉強になるなあ」
こういうサバキあいは、小倉の得意とするところのようだ
島は仕方なく飛車を切って、飛車角交換するハメになった

このまま小倉が攻め勝ちそう、島の早投げが見れるかな、と思って見ていた
ところが、小倉が銀をタダ取りしている間に、いつのまにか後手の馬と角が、
先手の美濃囲いの急所を狙う絶好ポイントに位置した
田村「これは・・・先手にうまい受けが見つかりません」

ここから島の猛反撃開始 穴熊の堅陣を頼りに、小倉の美濃囲いに食らいついてくる島、
明らかにムードが穴熊ペース 小倉は防戦一方だ

まさかこれが逆転するのか、これだから穴熊は怖い、と思っていると、
小倉の奇手が出た △5七銀と打ち込んだ手に対し、▲5九銀と、タダで取られる位置に
銀をひょいとかわした!! 自分は見ていて思わず「うおおっ!」と叫んでしまった
田村に「すごい手かもしれない、会心の一手」といわしめた
本当に最善手かどうかはわからないが、小倉はもう考慮時間がなく30秒将棋、
島も1回しか考慮時間を残していない、この終盤での相手の読みをはずした手は大きな意味があった

▲5九銀で、再び小倉ムードに変わり、その後自陣を固めた小倉がペースを握り、
島の穴熊を攻め切った 
ふいー、形勢が何度か入れ替わった熱戦だった

三間飛車vs居飛穴は、三間党は経験値が多いvs実戦的に勝ちやすい穴熊
これでバランスが取れていて、良い勝負なんだな、と思わされた

ポイントとなる居面が多くて理解しきれなかった部分が多かったが、しかたない
特に中盤は空中戦模様で、もうさっぱり手が見えなかった
自分は穴熊はやめとこうと、再確認した(^^;