増田裕司五段vs広瀬章人五段  NHK杯 1回戦
解説 浦野真彦

ひええー、2人とも、つえええー
終局後、矢内「もうドキドキの終盤でしたね」
浦野「いやあ、大熱戦でしたね、大熱戦」

ふいいー、ホントに、大熱戦だった・・・ どっちが勝ちか全然わからないギリギリの終盤、
こういう将棋を見ると、疲れるんだけど、それ以上に元気が出る
これが将棋の醍醐味だね

最後の広瀬の△7八金の打ち込み、増田はかわしたけど、
あれは取ると先手玉は詰んでいたんだろうか?
今、激指4の詰みチェックにかけて、調べてみた ・・・したらば!
なんと25手詰みで先手玉に即詰みありと出た!!
ひえええええー、あれを金一枚欲しさに、▲同玉と取っていれば後手の勝ちか!
どんだけすごいねーん(^^;

解説の浦野「増田は居飛車中心の力戦派、広瀬は穴熊のスペシャリスト」
先手増田で、3手目角交換の趣向に出る 広瀬の振り穴封じだ
対して、広瀬は居飛車で堂々と角換わりを受けてたった

相腰掛け銀となり、広瀬が早々に銀をぶつけた これが機敏だったようだ
広瀬はさらに自陣角を打ち、なんだか広瀬ペース
増田は▲8八銀の壁銀が痛い
浦野「広瀬は慣れない戦型ですけど、ぎこちなさが全然ない 
 この局面、苦労するのは増田 この▲8八銀の壁銀は長く見ていると乗り物酔いしそう」

しかし、広瀬の52手目△9三桂がややぬるかったのか、
増田も馬を作って局面をほぐすことに成功した
(後手が△6六歩と合わせた瞬間の75手目、ここで▲6四香と打って、
後手の飛車を殺しにいく手を自分は考えたんだけど、筋が悪いのかな~
飛車が逃げたら馬で追えば、飛車は死んでいるんだけどね
激指4の検討モードで調べると、▲6四香はありうる手のようだ)

増田に受けに回られ、広瀬はいつのまにやら駒割りが飛車損、これはさすがに逆転はもう無理、
と思ったところからの広瀬の追い上げがものすごかった
角と飛車を攻防の位置に配置、そして△6七歩の絶妙のタタキが出た!
浦野「うおー、そんなところに歩が利きましたか、これはいい手ですよね」
焦点の歩、どれで取っても味が悪そう 広瀬、手が見えてる これで形勢がわからなくなった

あとは、お互いに寄るや寄らざるやのギリギリの攻防が延々続いた
広瀬は攻めたが守る手もあり、逆転していたのかもしれない
そして広瀬の最後の勝負手、タダ捨ての王手、△7八金!
増田は今の持ち駒のままで後手玉に詰みあり、と見切ってかわしたが、
これをもし取っていたら広瀬が勝っていたのか
ふえー、すさまじい終盤だった 角換わりで155手はなかなかないね

詰将棋が得意のはずの浦野さんも、最後は詰んでるのかどうか、悩むシーンが見られた
浦野さんは、作るほうは「握り詰め」という技が出来る超人なのだが、
実戦での詰みとなると、あんまり他のプロと変わらないような気が(^^;

そういえば、先日の詰将棋選手権では広瀬は宮田敦史についで、2位だったとのこと
広瀬は今期のNHK杯は1回戦敗退だけど、
広瀬が穴熊でなく、角換わりでもこんなに強かったことは忘れないだろう

1回戦ながら、将棋の醍醐味が味わえて、元気が出た一局だった 満足だ

<今週のやっぴー>
適度に発言、質問してくれて、聞き手としての安定度はバツグン
やっぴーの口癖もわかった 何かわかったときに、「そっか」というのが口癖だね
「そっか」のカワイイさ ★★★★ 服装B