第17期 銀河戦
本戦Cブロック 9回戦
畠山 鎮七段 vs 橋本崇載七段
対局日: 2009年4月2日
解説:阿久津主税七段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:井道千尋女流初段

木曜に放送された銀河戦
20年度の成績は、ハッシー28勝18敗 畠山14勝14敗 2人の対戦成績はハッシーの3-0

解説の阿久津「ハッシーは見た目は派手だが、将棋は渋い受け将棋、
 畠山は居飛車党本格派で、竹を割ったようなするどい攻め将棋」

ハッシーは薄い紫のスーツだ 頭は茶髪のロングヘアーでパーマがかかっている
対して、畠山さんは天然パーマだ

戦型は、先手ハッシーの▲藤井システムvs△居飛車穴熊になった
阿久津「数年前まではハッシーは藤井システムをやっていた、久しぶりに見る」とのこと
自分もこの形、ここ1~2年は見た記憶がない
後手は△2四歩として先手の桂跳ねを防ぎ、いったん▲2四歩と取り込ませてから
穴熊に入る作戦だ

阿久津「お互い、中盤、変な手を指すとすぐ負けちゃう」という、間違いが許されない戦型だ
これ、定跡覚えるのが大変そう~、と思って見ていると、
感想戦ではもう細かい応酬が山ほどあった、うへえ~(^^;

ハッシーが仕掛け、3つ駒が当たっているところに、さらにもうひとつ当てる▲3三歩のタタキがきた!
駒が4つぶつかって、どうなっているのか
ここで畠山は大長考、なんと考慮時間を7回も使った
そして結局、△3三同銀と指したのだが、これが局後、
畠山「お話にならない、これはもうダメ」と言わせた敗着になった

その後はハッシーの駒がのびのび働いてきて、ハッシーの寄せを見るばかり、
藤井システムの快勝譜がいっちょ出来あがり、という雰囲気になった
阿久津も「どうやっても良さそうなときが迷うんですよね」というほどだ

ハッシーは角で金の両取りをかけ、攻めた・・・が?畠山に受けられてみると、自玉との関係で、
王手馬取りで馬を素抜かれる順があるではないか!
局後、ハッシー「角打ちはホントにひどい、お花見気分だった 
 最大級の逆転負けをやってしまったかと思った」

が、ここからハッシーの底力発揮だった 何をするのかと思いきや、
王手馬取りを避ける玉の早逃げ!
これが好手だった こういうのは実戦ではなかなか指せないだろう
ムードがおかしくなったときに、こういう受けの好手が指せるのがやっぱりハッシーの強さだね

後は、畠山の攻めを丁寧に面倒を見て、ハッシーが勝ちを収めた
畠山にしてみれば、力が出なかった残念な一局だろう

それにしても、藤井システムもまだまだ実戦で有効なんだね
最近は、戦法の数が多すぎて、細かい定跡なんてもう忘れてしまうのも、
先後の勝率の差がなくなった原因では、と思った一局だった