囲碁将棋ジャーナルで、第19回コンピュータ選手権の勝又六段の解説がありました
それをまとめました コメントは勝又六段のものです

勝又「初回は1992年で、最初は参加チーム6チームでした
 第1回目のソフトのレベルは、初級者ですね 数の攻めができたら拍手しましょう、というくらいの
 レベルだったんですが、今は奨励会三段か、プロ並みです
 ソフトは今まで駒の損得を重視していたんですが、駒の効率とか働きを重視するようになって、
 それでより強くなりました」

ファイル名:GPSvs激指.kif
開始日時:2009/05/05
持ち時間:25分切れ負け
先手:GPS
後手:激指

▲7六歩
*(勝又六段の解説は58手目から)
△8四歩 ▲6六歩 △3四歩 ▲6八飛 △6二銀 ▲7八銀
△4二玉 ▲1六歩 △3二玉 ▲3八銀 △1四歩 ▲5八金左
△5四歩 ▲4八玉 △5二金右 ▲3九玉 △5三銀 ▲4六歩
△3三角 ▲3六歩 △8五歩 ▲7七角 △2二玉 ▲3七桂
△4四歩 ▲2八玉 △3二銀 ▲6七銀 △4三金 ▲4七金
△7四歩 ▲2六歩 △6四銀 ▲7八飛 △7五歩 ▲5九角
△4二角 ▲6五歩 △同 銀 ▲7五歩 △5五歩 ▲6六歩
△5四銀 ▲2七銀 △3三桂 ▲3八金 △4五歩 ▲同 歩
△7二飛 ▲7四歩 △6四角 ▲9五角 △9四歩 ▲8四角
△8六歩 ▲同 歩 △8八歩
*GPSは、▲銀冠対△高美濃なので、自陣のほうが堅い、と正確に判断して決戦しました
▲6五歩
*1回突きまして、銀で取らせました
△同 銀 ▲7三歩成
*大駒を交換しても、自陣のほうが堅いから、勝ちますよ、ということです
△同 角 ▲4四歩
*手筋もうまいんですよ 1回利かしました
*これは金は引いていられないんで、取る一手です
△同 金 ▲7三角成 △同 飛 ▲同飛成 △同 桂 ▲6二角
*金を吊り上げた効果です
△4三金 ▲4四歩
*ここは急所です
△4二金引 ▲7三角成
*GPSは、4四歩の拠点があることと、3四に後手の利きがない、ということで先手優勢と判断しています
△4六歩
*激指もディフェンディングチャンピオンで、強いんですよ 激指は、人間が指しそうな手を深く読む、というやり方です
▲4八金引 △6八飛
*この局面を見たときは、いい勝負かな、と思ったんですよ
*後手も飛車を先に打ってますからね
▲9一馬
*じっと、無視して香を取ったんです 6七の銀は、取られても▲4三香で勝てる、という正しい判断です
△6九角
*激指も、銀を取るよりも△4七歩成の狙いです
▲5八桂
*頼りなさそうな桂なんですが、これがよく働くんです
*ここで△6七飛成には、▲4六桂があります
△4七歩成 ▲同金直
*ここで激指も、すごい勝負手を出すんですよ
△6六銀
*6七の取れる銀を取らずに、逆に自分の銀を取ってください、というすごい手です これを▲同桂は△4七角成、▲同銀は5八角成です
*さすが激指、勝ったかと思ったんですけど、うまい返し技があったんです
▲9二馬
*じっと馬の利きを4七に通しました
△6七飛成
*飛車で取りましたが、ここは銀で取ったほうがよかったですね
▲4六桂
*ポンと跳ねた桂、これで次の▲3四桂が受からないんです ここまで読んでの▲5八桂なんです
*後手は△2四歩が突いてないのが痛いです
*GPSは機械学習した効果で、玉の堅さの判断が的確でした
△4三銀打
*受けがこれしかないんです
▲同歩成 △同 金 ▲4四歩 △同 金 ▲5三銀
*あくまでも▲3四桂を狙います ここでもし△4三金なら、▲4四香で寄りです
△4五歩
*ここで、先手は金を取りそうなものですが、駒の損得よりスピード重視なんです 
▲同 桂 △同 金 ▲3四桂 △1三玉 ▲4二銀不成△同 金
▲同桂成
*この桂は、最初は5八にいたんですよね すごいです
*コンピュータソフトが駒の損得を重視していた、というのは大昔の話ですね プロが指すような寄せだったと思います (ここで解説は終了)
△8七角成 ▲4三歩 △同 銀 ▲同成桂 △同 馬 ▲4一飛
△3一桂 ▲同飛成 △2二銀 ▲4一龍 △4二歩 ▲3二銀
△4六桂 ▲2一金 △3八桂成 ▲同 銀 △3一金 ▲2二金
△同 金 ▲4三銀成 △同 歩 ▲1五歩 △3九銀 ▲同 玉
△6九龍 ▲4九歩
まで125手で先手の勝ち