第17期 銀河戦
本戦Fブロック 9回戦
阿部 隆八段 vs 北島忠雄六段
対局日: 2009年4月23日
解説:中村 修九段
聞き手:安食総子女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級

だいぶ遅くなってしまったが、先週の土曜に放送された銀河戦
20年度の成績は、北島12勝16敗 阿部21勝16敗 2人は初手合い
解説の中村修「北島は無理をせず丁寧な将棋、阿部は筋のいい本格派」

先手北島で居飛車、後手の阿部はゴキゲンだ
阿部は、NHK杯で相振りもやっていたし、最近はオールラウンダーのようだ

▲7八金型で、角交換から▲2三角と打ち込む形になった
そして、序盤に北島の研究手が出た 馬を▲5六馬、と5筋に引く手だ
中村修「この手は△5五歩で当たってくるので、気が付きにくい」
これが、指されて見ると、なんだか後手にいい対応が見つからない
中村修「ひょっとしたらこの形の決定版になるかもしれない」と賞賛した馬引きだ

この北島の研究手で、阿部が苦戦に陥った
馬を引き付け、じっくり自陣を整備しはじめた北島、阿部は真綿で首をしめられるような展開だ
ちなみに、自分はひさしぶりに将棋を見たせいなのか、この序盤の展開は眠くてしかたなかった
なにしろ、番組開始から50分近く駒組みだ(^^;

北島は戦場から遥か遠くの▲2六歩という飛車先を突き、阿部に「さあ攻めて来なさい」とやった
中村修「後手の攻めの手がまるで見えない」
これはもう完封、全駒で北島の勝利か、と思われた

が、しかし、ここから阿部の底力が発揮された
阿部は中央の銀を巧みに使い、北島の桂打ちにもじっと桂頭の銀打ちで辛抱、
なんと、自陣の飛車を北島の馬と交換しさばくことに成功した
ここは何気にすごい、形勢は全くわからなくなった
自分はもう眠気などどこへやらだ
(ただ、北島が馬で飛車を取ったところでは、▲3四馬とかわすのが有力だったのでは)

そして、決め手となったのは阿部の中央の銀の使い方だ
王手飛車のラインを作った銀の移動、さらに角取りにも関わらず銀を成っていった手、
この2手が絶妙だった これを30秒将棋で指せるのは、プロでも一流棋士だけだろう
2度とも、指されてすぐには自分は意味がわからず、本当に感心した
これが阿部の底力!北島に攻めを許すヒマを与えず、攻め切った

北島の研究手順にハマって不利に陥りながら、中終盤の力で逆転勝ちした阿部、
会心の勝利と言えると思う いや~、これは見てて面白かった
序盤は眠かったけど(^^; 
でも、この序盤も、北島の▲5六馬、と引く手、実はプロ的にはすごい新手かもしれない

前期の銀河戦では、阿部の指し回しのうまさに、自分は阿部ファンになったが、
今期はどうだろうか まずは一局、阿部のすばらしい指し回しを見せてもらいました(^^)