井上「郷田、△5二金右に81分も考えましたかあ」
お客「(そんな手は)僕なんか3秒で指しますよ」
井上「それは、お父さん(その発言した客)のほうが強い、ということですよ(笑)」

井上「郷田が相矢倉にせず、変化した理由として考えられるのは、羽生ががっちり矢倉に組んだら、なかなか負けない、というイメージがあるんですよ」

井上「羽生と郷田はこれが60局目、スコアは羽生39勝、郷田20勝、ダブルスコアですね
僕は実は、羽生に5-3で勝ち越していたときがあったんですよ 
でも、それから何連敗したかなあ 8連敗か9連敗くらいしてます(^^;」

井上「今日は色々、データを調べてきたんです あれ?メモはどこ行ったかな」
ポケットをあちこちまさぐる井上先生
お客「センセ、安物の手品師みたいでっせ」
うまい例えです、これには自分は笑いました

井上「あ、メモがありました(^^; 郷田は今日がプロになって1000局目らしいです 羽生は1478局目」
ここで郷田と羽生の通算戦績を井上先生が言ったのだが、その勝率を即座に計算して答えたお客がいた すげーわ
(資料を見ていたわけでなく、ホントに頭の中で瞬時に計算していたっぽい)

さて、将棋の内容だ(^^;
井上「▲4六歩は色々検討してみた結果、絶賛の一手ということです
郷田はこの手に対して、109分考えました 109分と言えば、1時間49分!
このくらいの計算は僕でもすぐできます(笑)」

そして、序盤から長考の連続なので、時間を何分使ったか、を一手一手言うことになった井上先生
井上「あー、この棋譜はダメですね~ 時間がここまでしか書いてない」
お客「先生、次の△5三角、54分です」
そして、そのお客が、対局者が何分使ったか、一手一手言うことになった
ついには、井上先生、お客の持っていた消費時間の書いた新聞を受け取るハメに(笑)

井上「いや~、昔は解説者だけじゃなく、アシスタントがおったんやけどねえ 
今はもう一人でやれ、ということでね 経費削減やねえ」
お客「小泉改革が悪いんや」
・・・なんでそこに話が行きますかね(^^;

さて、手が進み、先手が後手の銀に当てた▲6五歩は
井上「うまい手が出ました!男やったら、△同銀と取りたいんやけど、これは後手があきませんね」
▲3七桂と跳ねた手に、
井上「△3六歩は成立しませんね と金ができますけど、やや弱いです
飛車がいったん逃げておいて、先手充分」

△4四銀、と郷田が自ら銀をぶつけた手が出て、思わず自分は声を上げた
私「ええっ?」
井上「今、『えっ』と言われた人は、感覚がいいですよ」
間接的に、ちょっと誉められた(^^;

井上「羽生の▲5三銀で決まったか、と思いきや、△4三銀で容易じゃない
羽生の玉形が弱いのがポイント」

井上「さて、次の手は絶対当たりませんよ」
いつもよく発言する子供「△1五角やろ」
井上「こんな手は知らんとわからんはずです(笑)」
その子、例によってBSの放送を見ていたとのこと(^^;
井上「この△1五角は意味がわからんなあ」
お客「飛車取りでしょ(笑)」
井上「そうですね(笑)」

さて、61手目が次の一手クイズになった (その3につづく)