第17期 銀河戦
本戦Dブロック 最終戦
郷田真隆九段 vs 山崎隆之七段
対局日: 2009年5月27日
解説:野月浩貴七段
聞き手:古河彩子女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級

20年度の成績は、郷田28勝19敗 山崎26勝18敗 2人の対戦成績は郷田の5-1

解説の野月「郷田は居飛車党の本格派、曲がったことが嫌いで、男らしさが盤面から伝わってくる
 山崎は発想力に富んで感性豊か、色んなところから予想もしないような手が飛んでくる、
 人柄も面白い好青年」

先手郷田で、後手山崎の一手損角換わりの相腰掛け銀になった

野月は一手損角換わりを「先手は手を多く指している分、形を決めすぎちゃった、動きすぎちゃった、
ということがある ただ、僕は指さない、相手がやってくれるとありがたい」と解説
野月は横歩取りが得意だから、この戦法を指す必要がないんだろうね

野月「山崎さんは自虐的なことを、ユーモアを交えて言う 
 ウケ狙い、笑いは取りつつ、内心は違うことを考えている」とのこと

さて、中盤早々に、山崎が△8二角という自陣角を打ったのだが、局後、山崎いわく「これがもう敗着」
まだしも、△6四角と打っていれば、△7三桂の活用が見込めたとのこと
山崎は郷田に対戦成績が1-5と分が悪いので、山崎「気持ちで負けているのが手に出た」
本譜は、郷田に▲7四角という筋違い角を打たれ、この角を消去するのに、後手の金が
遠く離れることになってしまった これで後手陣はバラバラだ

後はもう一方的な展開、いかりや長助ならずとも、ダメだこりゃ、
という他はない将棋になってしまった ああーorz 
山崎の懸命の手作りに、郷田は徹底したリスク回避の先受けの手で対応、全く何もさせなかった
郷田は受けもそうだが、攻めもリスク回避で歩だけを使って攻めた
野月「(山崎は)指す手がなくなっちゃいます、(郷田は)攻めも細心の注意を払っている」

郷田のあまりに冷たい手の連発に、感想戦で山崎は「(郷田さんは)今日は何かイヤなことが
あったのかな」と言ったほどだ(笑)
感想戦では、どうやったら山崎は形づくりができたか、が話の中心だった(^^;

野月「山崎さんとしては全部受け止められて、本当にくやしいでしょうけど、郷田さんの
 会心の一局でした」とのこと  一局を通して、野月の解説はわかりやすかった

山崎にとっては、すでに決勝トーナメント入りが確定した後の将棋だった、ということが幸いだ
ホント、それだけの差が開いた内容だった 野球で言えば、コールド負けだ
郷田は、大量リードしているのに、スクイズで1点を取りにいくような手を指していたと思う(笑)
山崎、感想戦は、ボヤキっぱなしだったね
自分が見てても、もう中盤以降、どうしようも勝ち目がないのが
盤面から伝わってきた一局だった(^^;