第17期 銀河戦
本戦Eブロック 最終戦
深浦康市王位 vs 久保利明棋王
対局日: 2009年5月19日
解説:島 朗九段
聞き手:藤田 綾女流初段
記録:渡辺弥生女流2級

20年度の成績は、深浦27勝24敗 久保49勝24敗 2人の対戦成績は深浦の13-11
この対局に勝ったほうが決勝トーナメント進出の一戦

解説の島「深浦は粘り強さが身上、逆転勝ちが多い、負かしにくい棋士
 久保はサバキまでの味付けがうまく、駒を中央に集めるのがうまい」

先手深浦の居飛車急戦に、後手久保のゴキゲン中飛車だ
久保が序盤早々、△6二玉型のまま、△6五銀と玉頭銀に出て、
いきなりのっぴきならない戦いになった

深浦、角銀交換の駒損になったが、後手の3三の桂頭を攻める手が残っているので、
形勢難しい、と思われたときに、出た、久保の△4五桂のタダで取られるところへの跳躍!
これが桂をサバいた絶好手、島も「久保さんらしい好手」と賞賛、一気に久保優勢になった

ところが!島「深浦はもう指す手がなく困っている」と言っていたのに、
久保が自陣の金を、深浦の銀と自ら交換にいったではないか これが大悪手だったようだ
金を手にした深浦、なんとその金で、久保の飛車を詰ませてしまった! げええ
久保、離れ駒の金を中央へサバいたつもりが、大悪手!

形勢が大逆転、島「久保さんもこの急変にはガクゼンとしてますよ
 あれだけ良かった将棋をこんな悪くなってね
 しかし久保さんはあきらめないですよ ガッカリしてしまわないんです」

たしかに久保は粘った 深浦は、桂得でと金も作っているのだが、なんと深浦側が
長期戦は不利、と判断する将棋になった
島「延々やりますよ、これはね 楽しい中盤ですねー まだまだ楽しめますよー」

この対局、序盤の早々に『4分経過』、『7分経過』とテロップが出て、
収録時間がオーバーしたことがわかった
まあ、それは仕方ないのだが、展開がとにかく、お互い遠まわしにボチボチ攻める手しかなく、
長いという将棋・・・ 久保は相当不利になってからも、延々粘った

結局167手の長手数、しかも戦いが早々に始まったため、ずーっと中盤の戦いだった
もう、この暑いのに、ああ~、見ていて溶けてしまいそうだったorz
最後に深浦がようやく王手して詰ましに行きやっと終わった
ホントにこの対局を見ていた人、全員お疲れ様、だった(^^;

ひとつ技術的なことは、△6二玉型でも△6五銀と戦いを起こす順がゴキゲンにはある、
とわかり、これはもう変化が多すぎて、本では書ききれない、と思った